「信長の野望 Online」,本日より中国でオープンβテスト開始
コーエーは,MMORPG「信長の野望 Online」の中国でのオープンβテストを,現地時間の2月28日より開始する。これは,中国企業の中青創先軟件産業発展有限公司の運営によるもので,日本で展開されている「GAMECITY」のサービスなども含んで中国展開されるものとなる。当初は,北京,上海でサービスを行い,徐々に中国全土に展開する予定となっている。
2005年時点で約2600万人のオンラインゲームプレイヤーを抱える中国は,日本・韓国・欧米のすべてを足したものの数倍の規模の市場を有していながら,なお年率数十%という成長を続けている成長市場でもある。 昨年の中国ゲームショウ“ChinaJoy”でも信長の野望 Onlineが出展されていたのだが,日本文化をストレートに出した作品のウケはどうだろうかと危惧したものの,同じくコーエーの三國志シリーズあたりの影響か,意外とこちらの知名度も高いようだった。 中国への進出にはだいたい三つのパターンがある。
直接現地法人を作って参入する 現地企業と合弁会社を設立する 現地企業にライセンス供給を行う Electronic Artsなどはあくまで自社での展開を行うし,現在中国で大ヒット中のWorld of Warcraftなどは,単にライセンス供給で,運営には関わらない方向で展開している。 オンラインゲームの開発は中国政府の重点支援項目になっているようで,ChinaJoyなども政府の支援によるイベントであった。海外企業の進出にはセンシティブで,直接参入が難しいという話はよく聞かれるところだ。韓国企業が明らかに大きなマーケットである中国を敬遠して,パイは小さくても参入しやすい日本にこぞって進出している状況を見ても,それは明らかであろう。 今回の信長の野望 Onlineの発表も,「中国政府に日中関係を踏まえた上でのご理解をいただけたことに深く感謝しております」といった文面が添えられたニュースリリースとなっている。 コーエーは,かなり以前から中国企業と合弁会社を設立することで中国進出を行い,すでに現地法人を設立しているものの,今回の運営は中国企業へのライセンス提供で行われる模様だ。いろいろ複雑そうである。 何はともあれ,国産オンラインゲームの健闘を期待したい。(aueki)
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信長の野望 Online |
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■価格:7140円(税込)+1280円(税込)/30日 |
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