「ファンタジーナイトII」 約20年の時を経て登場したファンタジーストラテジーの続編が5月11日に発売
システムソフト・アルファーは,ファンタジーストラテジーゲーム「ファンタジーナイトII」を2006年5月11日に発売する。価格は1万290円(税込)。
前作の「ファンタジーナイト」は,1987年に発売され,その後「マスターオブモンスターズ」というシステムソフトの看板タイトルの一つとして発展した,日本におけるファンタジーストラテジーの原点的な作品だ。そんなファンタジーナイトの新作にあたるのが本作で,約20年という時を経て続編の登場となるわけだ。
本作はヘックスで構成されたマップ“ヴァスティーク大陸”が舞台になっており,プレイヤーは五つの国家のいずれかに属する指揮官として部隊を率いる。ただし本作には3人の女王が登場し,そのうちの一人にプレイヤーが仕えるという設定だ。プレイヤーは女王の命令には絶対服従であり,結果を出せないと信頼が減り,最終的には解雇されてしまうこともある。よってこの女王の信頼を落とさぬように命令に従い,雇用できるユニットを増やして部隊を編成し,戦闘を進め,最終的に大陸を制覇することを目指す。
基本的なシステムは,順番に回ってくる自分のターン時に,自部隊を移動させ戦闘や占領といったコマンドを実行していくという,オーソドックスなターン制。戦闘も攻撃範囲内にいる敵部隊に対し実行するのだが,本作の戦闘システムには「アクティブリアルファイト」と呼ばれる方式が採用されている。これは戦闘が始まると別ウィンドウが開き,その画面内に部隊を構成するユニットが現れ,各ユニットが持っている能力に従って自動戦闘が行われるというもの。例えば,“2連射”という能力を持っているユニットは1フェーズ内に2回の攻撃を行う。なかには背面からや敵全体に対しての攻撃が可能なユニットもいるので,各ユニットの能力を考慮したうえで部隊を編成するわけだ。 また,砦や村を占領できる“占領”や部隊を輸送できる“輸送”といった能力を持ったユニットもいる。こういった直接戦闘に関わらない能力を持ったユニットをうまく組み合わせて,全体の戦略を練ることも必要だ。
戦いの舞台となるマップは,460×340=15万6400ヘックスという大きさ。ここにプレイヤーの国を含め五つの国と,どこの国にも属していない独立勢力が配置されている。規模の小さなマップを順番にクリアしていくわけではないので,局地的な戦いだけに注力するわけにはいかない。 ゲーム序盤では,人間以外の種族を雇用できず,異種族の村を占領することによって,その村の種族を雇用できる。したがってマップ全体の戦力分布や他種族の位置などを考慮して,効率よく部隊を侵攻させていかなければならないのだ。当然,長期的な戦いになるので,補給場所の確保や,索敵や輸送といった戦闘以外の行動も重要度が高い。 発売予定日まであと約1か月。具体的な登場ユニットの数や種類などは,情報が入り次第お伝えしていく。まずは,オープンしたばかりの公式サイトを確認しつつ,発売を待とう。(noguchi)
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