[E3 2006#042]ベトナム戦争の軍用ヘリコプターにスポットを当てたシミュレータ「Whirlwind of Vietnam:UH-1」
ロシアのパブリッシャである1C Companyのクローズドブース内で,最も力を入れて展示されていたのが,ヘリコプターシミュレーションの「Whirlwind of Vietnam: UH-1」だ。プレイヤーは,パイロットとしてヘリの操縦に精を出したり,ガンナーとして敵を攻撃したりできる。
1C Company Produt ManagerのSvetlana E.Mayorova氏。突然の訪問に丁寧に応じてくれた
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プレイヤーがガンナーをやっているときの操縦はAIが行い,逆にプレイヤーが操縦しているときは,AIが攻撃を行う仕組みだ。ちなみに,副操縦士になることもできるが,「さすがにやることがない」と,プレゼンテーションをしていたSvetlana E.Mayorova氏も,笑顔で語っていた。 プレイヤーが操作をしていない役割のキャラクターは,戦闘を重ねることにより成長していき,より的確な動きをするようになるとのこと。 ゲームの進行自体はオーソドックスなもので,各ステージに設定されている,さまざまなミッションをクリアすることで進めていく。ミッションの内容は,敵を攻撃するものだけでなく,索的などがメインのものも用意されている。登場する武器などは史実に忠実に再現されており,フィールドも実際のベトナムを再現しているとのことだ。
歴史的な再現度もさることながら,戦場の草や木が実にリアルに描かれているのも特徴の一つ。地上近くによったときに見える木の描写は,一本一本異なっており,画面内に映し出されている木に同じものはないように見えた。もちろん地上に近づいているので,プロペラによる風圧でなびいていた。 また,ヘリの再現度も高く,“本物のヘリ”と同じ数の計器類がすべて描かれている。しかも,ただ描かれているだけなく,ヘリの挙動や状況に合わせ,ちゃんと動くから驚きだ。正直一般の人には各計器が何を指し示しているのはまったく分からないだろうが,制作者のこだわりを感じた。 ヘリの飛ばし方も本物に沿っており,単純にキーボードのキーを押すわけではない。画面内でパイロットの手を動かし,本物のヘリと同様の手順を踏むのだ。ただし前述したように,ヘリの操縦はAIに任せることもできる。操縦にこだわりたい人は操縦に,戦闘にこだわりたい人は戦闘にと,個人の嗜好に合わせたプレイが楽しめる。(noguchi)
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