[E3 2006#059]あのタランティーノ映画を200%再現? 期待の「RESERVOIR DOGS」
「Tomb Raider」がすでに発売され,「Hitman: Blood Money」が間もなく発売される2006年のEidos Interactive最大の目玉は,唯一の“撮影絶対厳禁”作品こと「RESERVOIR DOGS」だろう。 そう,これはクエンティン・タランティーノの伝説的な初監督映画「レザボア・ドッグス」のゲーム化作品。お互いを色で呼び合う6人の男達が,計画していた強盗に失敗して破滅していく様子を,なんともいえない独特のハードボイルドさで描いた悲喜劇である。
さて,映画を観た人なら巨大な疑問が頭に浮かぶことだろう。あの映画は「強盗に行く直前」と「強盗に行って失敗した直後」のシーンだけで構成されている。果たして,それってゲームになるのだろうか?
答えは簡単。Eidosが映画会社からライセンスを取得し,劇中で描かれなかった中間のシーンをゲーム中で再現してもよいことになったのだ。また,劇中のMr.ブラウンことマイケル・マドセンが,ボイスアクターと肖像権で本作と契約を取り交わしている(ほかのメンバーはちょっとずつ顔が違う)。 映画と同じシーンが,ミッションの導入としてムービーシーンで再現されており,カッコいいセリフも映画と同じ内容だ。 ゲームは全10ミッションで構成され,主要な7人のメンバーにはそれぞれ主役となるミッションが用意されている。ブースで見せてもらえたのは,Mr.Blueが銃を手に店内から脱出を図るというシューティングミッション,もう一つは,路上で撃たれたMr.Orangeを連れて車でアジトまで逃げ帰るという,Mr.Whiteのドライビングミッションだ。
Mr.Blueミッションの実演で「プロフェッショナル」「サイコパス」についての言及があった。プロフェッショナルとは,つまり人々を降伏させて人質に取り,誰も殺さない状態。一発も発砲しなくてもクリアできるそうだ。もう一方のサイコパスとは,殺しまくり状態のこと。このへんはミッションクリア後に,それぞれポイントで評価される模様。 ユニークなのは,降伏させた人質に銃を向けることで,その人質を銃に固定する形で,自由に操れる点。盾として前を歩かせたり,ほかの人間を降伏させるための脅迫に使ったり,ロックされたドアを開けさせたりといったこともできるのだ。 また,「アドレナリンポイント」というメーターがあり,これは特定のキャラを殺すなどで得られるようだが,まだ具体的な使い方は決まっていないらしい。さすがは開発中タイトルである(?)。 ドライビングミッションのほうは,逮捕のためガンガン突撃してくるパトカーをかわしてアジトを目指すという内容。車のダメージの代わりにMr.Orangeの体力ゲージがあり,事故ったりするたびにMr.Orangeが傷ついていくわけだ。
発売は2006年8月の予定なので,映画を知らないという人は,まずそちらのチェックから始めてほしい。「俺はMr.ブラウンがたまらない」「俺はブシェミが」「タラが」と言い出すようになったら,きっとゲームも気になって仕方がなくなるはずだ。(Kawamura)
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