[E3 2006#190]ロシアのパブリッシャ/デベロッパ Akellaブースレポート
Akellaは1993年に6名のメンバーで設立され,現在は200名を超える規模の会社となっている。業務はゲームの開発/販売,オンラインゲームの運営など。具体的には,「EverQuestII」や「PlanetSide」といったオンラインゲームのロシア国内での運営や,アメリカ産ゲームのローカライズ/販売を行っている。 今年のAkellaはオープンなブースを構えていなかったので,Kentia Hall内のミーティングスペースを訪ね,今後発売予定のゲームを二つ紹介してもらった。(noguchi)
■Heavy Duty
アクション要素があるリアルタイムストラテジーで,舞台はエイリアンに襲われているとある惑星。プレイヤーは,この惑星を守るのが目的だ。 本作の特徴は,軍隊全体を指揮するだけでなく,パイロットとして機体を動かせるところ。プレイヤーは自軍ユニットのすべてをパイロットとして直接動かせるのだ。軍を指揮するストラテジーモードとパイロットモードはいつでも切り替えられるので,プレイヤーは状況に合わせて両モードを使い分けながら戦っていかねばならない。 画面内にあるオブジェクトすべてがインタラクティブで,木や石などを崖の上から敵に投げつけて攻撃することも可能だ(まあ,どの程度ダメージを与えられるかは疑問だが)。 自軍のユニットの主力は四足の兵器で,実演ではほぼ90度の絶壁を登っていき,崖の上から攻撃する姿も見られた。なお,パイロットモードで一つの兵器を操縦している間,ほかの兵器は自動で動いてくれる。基本的にはストラテジーモード時に出した命令に従って動くので,ストラテジーモードで全体に命令を出し,その後状況に応じて自ら特定のユニットを操縦するというプレイスタイルになりそうだ。 ちょっと変わったRTSをプレイしたい人は,注目しておくべきタイトルだろう。
■Inhabited Island: Battlefield
ロシアのSF作家ストルガツキー兄弟の小説「Inhabited Island」をベースにしたターン制ストラテジー。この兄弟は,SF映画「ストーカー」の原作者であり,「S.T.A.L.K.E.R.:Shadow of Chernobyl」のベースストーリーも制作している。 プレイヤーは,Khonties,Barbarians,Island Empire,Land of the Fathersの四つの種族のいずれかを率い,惑星の統一を目指す。各種族は見かけも性能も異なった武器やユニットを生産できる。 天候の変化も表現されており,雨が降ったあとのぬかるみなどには戦車や車の轍が残るようになっている。この跡は索敵などにも利用できるようだ。 本作のアメリカでの発売は,2007年の第1四半期を予定している。オーソドックスなターン制ストラテジーや,ストルガツキー兄弟の小説が好きな人は,今後も情報を追っておくといいだろう。 ちなみに同じ小説を題材にしたアドベンチャーゲーム「The Island: The Earthling」も開発中とのこと。こちらは2006年第4四半期の発売が予定されている。
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