タカラトミー,5月27日より「ZOIDS ONLINE WARS」クローズドβテスト開始
タカラトミーは本日(5月25日),オンラインストラテジー「ZOIDS ONLINE WARS」(ゾイドオンラインウォーズ。以下,ZOW)のプレスカンファレンスを実施した。会場となったのは,秋葉原のメイド喫茶「めいど in ジャパン」。「ゾイド」と「メイド」をかけただじゃれなのではないかと思われるが,真相は不明だ。
突如発表されたZOWは,恐竜や動物をモチーフとした“メカ生体”という設定の組み立て式キット,「ZOIDS」(ゾイド)の世界観をベースにした,オンラインストラテジー。開発元は,2006年3月に韓国のBeTo Interactiveが開発した「釣りパラダイス!」の日本国内独占配信権を獲得し,オンラインゲーム事業に乗り出した翔泳社だ。 本作ではまず,5月27日(土)14時〜6月5日(日)に第一次クローズドβテストを,先着300人(!)で実施。 以後,6月16日(金)14時〜6月30日(月)14時に600人規模の第二次クローズドβテストを,6月30日14時〜7月10日(火)に第三次クローズドβテストを1200人規模で行う。 正式サービスは,8月にスタートを予定している。 募集は,後述する「ZOIDS UNIVERSE」(「こちら」)で行われるが,現在はサイトがオープンしていない。
ZOIDSは,1982年に当時のトミーよりリリースされた「メカボニカ」を起源に持ち,1983年の「ビガザウロ」(ZOIDSの原型)以降,途中8年の空白はあったものの,現在まで脈々と続いている人気のキッズホビー。 地球から6万光年離れた惑星Zi(ズィー)を舞台に,金属の体を持つメカ生体が共和国と帝国に分かれ,覇権を争っているという設定は,おもちゃながら,プラモデルファンや,ミリタリーファン,メカファン達を虜にしてきた。ちなみに,「セイバータイガー」は105万9000個,「シールドライガー」は100万3000個,「コマンドウルフ」は98万6000個という売り上げを記録している。 こうした世界観を背景に,各種コンシューマゲーム機でのゲーム化や,テレビアニメ化なども行われている。
●左:タカラトミー フロンティア事業本部 デジタルエンターテイメント事業部 事業部長 森岡俊広氏。「ZOIDSは,ゲーム化,アニメ化など時代の流れの中で,お客様のニーズに応じて進化をしてきた。今度はオンラインゲームで,新たな進化を遂げる」
●中:会場となった「めいど in ジャパン」の看板娘で女優で声優でもある野水伊織さん。ZOIDSの歴史を紙芝居で紹介したほか,歌とダンスも披露した
●右:永井 豪原作のアニメ「獣神ライガー」の主題歌で,新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーの入場テーマ曲でもある「怒りの獣神」に乗って乱入したマスクド・ライガーDさん。「ZOIDSの世界観に一番似合っているのが,ストラテジー」
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■ZOIDSファン向けの会員制有料ポータル「ZOIDS UNIVERSE」
本作は,ZOIDSファン向けの会員制有料ポータルサイト「ZOIDS UNIVERSE」(ゾイドユニバース。以下,ZU)上で提供されるコンテンツという位置づけだ。 ZUは,ZOIDSファン達が思い思いのアバターや,カスタマイズしたZOIDSを用い,Web上でチャットなどで楽しめるというもの。ZOWでは,ZUで作成したアバターや,カスタマイズしたZOIDSを使って遊ぶことになる。当初120種類程度用意されるアバター用アイテムは,アニメ「ゾイド」「ゾイド新世紀/0」などのキャラクターデザイナー,坂崎忠氏がデザインしたもの。アニメのファンならば,自分好みの坂崎キャラクターを作れる喜びを味わえるわけだ。
課金は月額固定で,課金額(1000円程度の見込み)に応じた「Ziポイント」がプレイヤーに付与され,そのZiポイントを使ってアバターアイテムやZOIDSの機体,およびZOIDS用パーツなどを購入することになるという。ZOIDSの機体は当初,共和国と帝国で10種類ずつ,パーツは100種類以上が用意され,組み合わせによってさまざまなバリエーションを楽しめる。なお,共和国,帝国のそれぞれで,購入できるZOIDS用のパーツは異なるが,一つのアカウントで二つのキャラクターを作れるため,両陣営で楽しむこともできる。 ちなみに入会初月は,入会金として3000円程度が検討されているらしい。ただし,この中には1か月分のプレイ権と,課金額相当のポイントも含まれる。やや高めという印象も受けるが,ゲームスタート時にアバターやZOIDSなどを揃えるためには,この程度のポイントが必要になるという計算のようだ。 決済手段は,クレジットカードやWebMoneyといった,標準的なものが採用される予定で,ポイントが足りなくなった場合は,追加購入も可能とのこと。
■2Dマップのストラテジー「ZOIDS ONLINE WARS」
ZOWのゲームシステムは,2Dのヘックスタイプのマップを採用した,オーソドックスなストラテジー。共和国軍と帝国軍に分かれて,2人対2人(最大4人)での対戦が可能なほか,経験値稼ぎをしやすいシングルプレイ用ミッションなども用意されている。ミッション数は,βテスト時は10種類。正式サービススタート時には新たに5種類が,以後もアップデートにより追加される予定。
なお,獲得経験値に応じて,キャラクター(パイロット)やZOIDSのレベルが上がり,各種のステータスが向上していくという,レベル制の概念も盛り込まれている。また,戦闘で勝利を重ねると,階級が上がっていく(最初は一般兵である)ほか,共和国と帝国の勢力も刻々と変化していくという。 ちなみに,能力値の高いレアなZOIDS(野良ZOIDS)を捕獲するミッションも用意されているらしい。ここで捕獲したZOIDSは,自分のユニットとして育て,戦闘時に使用できるようだ。
さらに,アニメやゲームのキャラクターが,ZOWには登場する。彼らはプレイヤーの助っ人的な立場という設定で,それぞれ特性を持っている。そんな彼らをアイテムとして購入し,プレイヤーが持つZOIDSにパイロットとして搭乗させると,特性に応じたスキルを発動できるとのこと。これは,アニメでZOIDSを知った人にとっては,嬉しい仕様だろう。
ZOWに登場するアニメキャラ
上段左から,アーバイン,シュバルツ,ハーマン
下段右から,バン,フィーネ,レイヴン
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グスタフ
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最新のリアルタイムストラテジー大作などと比較すると,(ノートPCでも遊べるような作りを目指したとのことだが,それを差し引いても)見た目の地味さは否定できない。だが,バンプレストがコンシューマ向けにリリースしているスーパーロボット大戦シリーズなどに慣れ親しんでいる層と,本作のメインターゲットである20代のZOIDSファン層には,重なっている部分があるように思える。となると,本作で初めてオンラインゲームに挑戦しようというZOIDSファンにとっては,比較的取り組みやすいのかもしれない。
ZOWは,ZUの第一弾ゲームタイトルとのことで,今後は3Dのアクションものなども検討されている。そういった将来の新タイトルでも,同じアバターやZOIDSを使用できるような仕組みになっているとのことなので,今後の展開は要注目だ。(Text by TeT / Photo by kiki)
上段左から,ガイサック(共和国),カノントータス(共和国),ゴドス(共和国)
下段左から,コマンドウルフ(共和国),ゴルドス(共和国),シールドライガー(共和国)
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上段左から,ダブルソーダ(共和国),バリケーダー(共和国),プテラス(共和国)
下段左から,イグアン(帝国),ゲーター(帝国),シンカー(帝国)
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上段左から,セイバータイガー(帝国),ヘルキャット(帝国),ヘルディガンナー(帝国)
下段左から,モルガ(帝国),レッドホーン(帝国),レドラー(帝国)
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ZOIDS ONLINE WARS |
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