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あと1か月に発売の迫った期待のFPS「Prey」の公式サイトがリニューアル
2006/06/09 21:58
 アメリカ先住民族の血を引くトミーがエイリアンの宇宙船内での戦闘を強いられるという新作FPS「Prey」公式サイトが,7月10日に予定されている北米でのリリースを前に,リニューアルされて再オープンした。ゲーム情報やムービー,フォーラムなども完備されており,画像やニュースも充実したものに生まれ変わっている。

 Preyは,「Duke Nukem」シリーズで古くからのゲーマーに知名度の高い3D Realmsの企画を,一人称視点タイプのアクションゲームで定評のあるHuman Head Studiosが開発しているFPSである。アメリカの先住民族,チェロキー族のフォークロアを題材にしたもので,物語は,主人公トミーが,夜更けに恋人ジェンの経営する酒場でぶらついていると,突如エイリアンの宇宙船が飛来し,彼らを連れ去ってしまうシーンから始まる。行き着いた先はスフィアと呼ばれる“生きた”巨大宇宙船の内部で,ここから脱出を図るとともに異星人の侵略を阻止するのが目的だ。やる気のない生活をしているトミーが,このアドベンチャーを通して自分の血に流れる伝統や,自己犠牲の尊さを学んでいくというのがメインテーマである。

 このPreyは面白い仕掛けが満載のゲームだ。例えば瞬間移動を可能にするPortal Doorや,銃で撃つことで重力が変化するGravity Flipping装置,重力プラットフォームによって壁でも天井でも走り回れるWall Walking機能などがあり,マルチプレイで活用すれば,これまでにない遊びが楽しめるはずだ。さらには,自分の体から魂だけを遊離させて敵を罠にはめたり,パズルを解いたりするSpiritモードや,死んでもすぐにはリスポーンされず,まずは死後の世界で戦って英気を養ってからのみ現世に帰還できるというシステムなど,いずれも一風変わったものだ。



 ホラー的な要素も強く,DOOM 3エンジンの高度なグラフィックス能力を使って不気味な異世界の雰囲気を出している。この見事なグラフィックスと,頭が混乱してくるような重力変化をゲームにうまく取り込んでいるのだ。先のE3のブースでは,来場者による対戦が行われていたが,それを見る限り,かなり白熱したマルチプレイになるのは間違いないだろう。
 まだ日本での代理店は決定していないが,非常に遊んでみたいFPSタイトルの一つ。では,最後に公式サイトより主要キャラクターのデータを掲載しておこう。(奥谷海人)



■主要キャラクター

トミー (Tommy)
プレイヤーが操作することになる主人公で,チェロキー族の末裔。地元の先住民保護地区で自動車修理工をしており,志だけは大きいがチャンスに恵まれず,やる気のない自堕落な生活を続けていた。いつも世界を旅してみたいと考えていたのに,まさに宇宙にまで行くことになるとは……



ジェン (Jen)
先住民の保護区でRoadhouseというバーを経営する,トミー最愛の女性。土地と伝統を重んじ,都会の冒険的な暮らしよりも,安定した生活を望んでいる。トミーとはいつも意見が食い違うが,彼がいつしか自分の誇りを取り戻すと考えているようだ



エニシ (Enisi)
トミーの祖父で,彼の唯一の家族。トミーにとっては人生やチェロキー族の伝統を教えてくれる教師であるが,それを覚えるにはまずトミーが心を開かなければならないのだ



センチュリオン (Centurion)
猛牛のようなヒューマノイドで,スフィアの異星人の中では最も凶暴な生物。両腕にマシンガンを装着しており,接近戦でもパワーを発揮する



フォッダー (Fodder)
スフィアに住む下等生物で,いつも餌を探して徘徊している肉食獣。死骸を好んで食べているが,その大きな口で攻撃も仕掛けてくる



ハウンド (Hound)
もともとは害のない生物であったが,ミュータント化して強靭な肉体と攻撃的な本能を身に付けるようになった。いかにも“エイリアン”な感じの容貌だ



ハンター (Hunter)
異星からの侵略軍の中では歩兵にあたる。逃げ出した囚人を,どんなことがあっても連れ戻してくる任務を帯びている。名称は不明だが,ブラスタータイプの銃を保有


Prey
■開発元:Human Head Studios
■発売元:2K GAMES(Take-Two Interactive Software)
■発売日:2006/07/11
■価格:49.99ドル
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.06/20060609215800detail.html