[韓国ゲーム事情#553]「Sudden Attack」の人気が破竹の勢い
Kimの韓国最新PCゲーム事情#553
「Sudden Attack」破竹の勢いで人気上昇中 Special Forceを猛追(2006/6/12)
Text by Kim Dong Wook特派員
韓国で,オンラインFPS「Sudden Attack」の人気が高まっていることは,以前お伝えしたとおりだ。それ以降も本作のプレイヤーは順調に増え続けており,6月6日には,最高同時接続者数が12万人を突破。長らく高い人気を保ち続けている「Special Force」に迫る勢いとなっている。
Sudden Attackの最高同時接続者数の推移を見ると,Special Forceと比べ,非常に速いペースで伸びていることが分かる。サービスインから,最高同時接続者数が9万人に達するまでに要した時間で比較すると,Special Forceの8か月に対してSudden Attackは7か月。12万人で比較すると,Special Forceが18か月かかっているのに対し,Sudden Attackは10か月間という短期間で達成しているのだ。
Sudden Attackの人気の背景には,最近,韓国内のe-Sportsイベントで本作が正式種目として採用されたことや,新たに実装された「G-Cube」というマップが,ゲームファンの注目を集めていることなどがある。 G-Cubeは,重力の小さい環境で戦うデスマッチ方式のマップで,キャラクターがほぼ宙に浮いた状態で戦闘することになるので,既存のマップと比べ,テクニックに劣るプレイヤーが,上級者を倒すチャンスが多くなっているのだ。 本作は現代戦をテーマにしたゲームなので,この現実離れしたマップを提供するにあたり,開発元のGameHiでは「宇宙での任務に備えて訓練できるよう,最先端技術を駆使して地下に建設した施設」という設定を与えている。 実は本作では当初から,FPSとしてはおそらく初めての水中戦マップが用意されており,G-Cubeはそのマップに続き,従来のFPSでは味わえない新鮮な面白さを提供するマップとして,ゲームファンの間で大きな話題となっているのだ。
そのほかの要因としては,最近実装された音声チャットシステムとクランシステムが好評を博しており,Sudden Attackのコミュニティ活性化につながっていることが挙げられる。
オンラインゲーム業界に詳しいKim Hak Joe氏によると,少なくとも韓国では,FPSジャンルの人気が急上昇しており,MMORPGの人気を脅かしつつあるという。同氏は,オンラインFPSの代表作 Special Force,Sudden Attack,「WarRock」の同時接続者数が計20万人にも上り,かなり大きな勢力になっていると指摘する。 同氏の分析では,FPSをより気軽にプレイできる環境が整うにつれ,かつて「BnB」「Crazy Racing: Kart Rider」といった,可愛いキャラクターが登場するゲームを遊んでいた女性のプレイヤーや,「Gunz Online」などをプレイしていた学生達が,年齢を重ねるとともにミリタリー系のFPSに移行していることが,その理由の一つとのことだ。
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