PC版「プリンセスメーカー4」,PS2版に要素を追加し7月28日発売
プレイステーション2版の画像
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1991年にガイナックスよりPC-9801シリーズ向けにリリースされた「プリンセスメーカー」は,美少女育成シミュレーションというジャンルのみならず,のちの育成シムのひな形を作り上げたといっても過言ではない一作。以後,第二作「プリンセスメーカー2」,第三作「プリンセスメーカー ゆめみる妖精」をはじめ,PCのみならずコンシューマゲーム機,携帯電話などでもリリースされてきた,人気シリーズとなっている。
そして2005年,ゆめみる妖精のリリースから8年の時を経て,プレイステーション2向けにリリースされたのが「プリンセスメーカー4」だ。今回は,そのPC移植版が7月28日(金)にリリースされることになった。発売元はサイバーフロントで,価格は8190円(税込)。
基本的にはシリーズを踏襲した設定で,中世ヨーロッパ風の世界を舞台に,プレイヤーは父親として10歳の娘が18歳になるまでの期間,勉強やアルバイトをさせながら娘の各パラメータを伸ばしていくというもの。娘が18歳になったとき,どんな職業を選ぶことになるのかは,それまでの育て方次第。 勉強やアルバイトのスケジュールをハードに組みすぎると,娘から嫌われてしまったり,体調を崩してしまったりと心配が尽きないのも,これまでのシリーズでお馴染みの設定だ。
なお,プリンセスメーカーといえばこれまで,赤井孝美氏がキャラクターデザインを手がけてきたが,本作では天広直人氏が担当。赤井氏は監修という立場になっている。 また,出演声優は娘役の水樹奈々氏をはじめ,サエキトモ氏,櫻井孝宏氏,若本規夫氏,高橋広樹氏,小林由美子氏,川澄綾子氏,釘宮理恵氏,山本麻里安氏と,豪華な布陣。 このあたりも,シリーズや声優ファンにとって嬉しいところではないだろうか。
PC版の追加画像
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と,ここまではプレイステーション2版と共通のお話。PC版では,追加要素として,ライバル達とのイベントシーンを中心に,30〜40種類のシナリオ/イベント絵/エンディングが追加されている。さらに,朝起きてから寝るまでの時間を娘と共に濃密に過ごせるおまけゲーム「キューブのいない1日」も収録されているので,プレイステーション2版で遊んだ人も,あらためて楽しめることだろう。
いわゆる“妹萌え”というジャンルに対しては,現実に妹を持つ人はそのジャンル自体を冷ややかな目で見がちだが,本作が切り開いた“娘萌え”ジャンルは,現実に娘を持つ父親ならばその多くが共感できるという。そういう意味で,普遍性のある題材なだけに,長期にわたり一定の人気を保っているのもうなずけるところ。 それこそ第一作を10代後半の頃に遊んだ人は,今ごろ娘の一人や二人いたところでおかしくない年齢にさしかかっているわけだが,諸事情によりそれが果たせていなくても,来るべき日に向けて本作で父親脳を鍛えておくのも悪くはない……はずだ。(TeT)
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