[韓国ゲーム事情#566]親しみやすさがウリの2D RPGが注目に
Kimの韓国最新PCゲーム事情#566
シンプルで親しみやすい2DオンラインRPG「Master of Fantasy」が注目に(2006/7/4)
Text by Kim Dong Wook特派員
韓国では,「MapleStory」(邦題 メイプルストーリー)のヒットによって,同種類のゲームが次々と登場している。そんな数多くのライバルがひしめくなかで,2006年2月に開始されたオープンβテスト以降注目されている「Master of Fantasy」を紹介しよう。
Master of Fantasyは,LIBI SOFTが開発し,BuddyBuddyが運営しているオンラインRPG。経済MMORPG「巨商伝」に携わった経験がある15人のメンバーが,1年の歳月をかけて開発した作品だ。 キャラクターの成長方法が変わっていて,アカデミーで授業を受けて職業スキルを学び,校長先生から出題されるクイズで専攻スキルを習得する,というものになっている。職業は,戦士,弓師,魔法師,司祭のなかから自分の好きなものを選択できる。 また,キャラクターの成長に合わせて子供,少年/少女,大人へとグラフィックスが変化し,視覚的に成長を感じられるのも特徴的だ。
ちなみにBuddyBuddyは,韓国内で2000万人の会員が登録している「Buddy Messenger」というインスタントメッセンジャーソフトの運用も行っている。このメッセンジャーソフトを通じて,簡単にMaster of Fantasyを楽しめるということも,ヒットの要因になっているのかもしれない。
本作の企画チーム長Cho Won Suk氏によると,最近のMMORPGは複雑になりすぎている傾向があるので,シンプルなものを目指しているとのこと。また,学校を背景にするといった工夫を行い,親しみやすさの演出にも重点を置いているという。 この方向性のせいか,プレイヤーの男女比が48対52となっており,女性プレイヤーのほうが多い。これは韓国でも,非常に珍しいケースだろう。
日本でのサービスについてBuddyBuddyに問い合わせてみたところ,Master of Fantasyのオープンβテスト開始以降,日本のパブリッシャからの問い合わせを数多く受けており,現在は検討中とのこと。2006年内には日本でのサービスを始めたいようだ。
本作のプロモーションムービーを入手したので,4Gamerサーバーにアップした。プレイシーンこそないものの,本作が持っている親しみやすさなどが現れているムービーだ。まずこれを見て,ゲームの雰囲気を感じてもらいたい。ダウンロードは「こちら」(1分38秒:40.6MB,WMV)からどうぞ。
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