[韓国ゲーム事情#574]FPS「War Rock」,北米と欧州でOBT開始
Kimの韓国最新PCゲーム事情#574
オンラインFPS「War Rock」のオープンβテストがスタート(2006/7/18)
Text by Kim Dong Wook特派員
Dream Executionが開発し,韓国ではNEXONがパブリッシュするオンラインFPS「War Rock」の北米およびヨーロッパ地域向けのオープンβテストが,7月14日にスタートした。
War Rockは,「Derbaran Regular」と「NIU Mercenary」という二つの勢力のうち,いずれかに所属して戦闘する現代戦ミリタリーFPS。オープンβテストには,英語版公式サイトでメールアドレスなどを登録するだけで参加できる。マップは10種類以上が用意されているほか,搭乗兵器を使った戦いを行うビークルコンバットモードも搭載されている。なお,ゲーム内の音声は韓国語のままだ。
本作では2005年末から,韓国情報通信相参加のKIPA(韓国ソフトウェア振興院)のサポートを受け,グローバルサーバーを設置し,グローバルβテストが行われていた。その結果,北米やヨーロッパでも好評を博し,プレイヤー達は自発的にコミュニティフォーラムを作るなど“普及活動”を行っているという。 また,海外有名開発者フォーラムのブログ「gHack」では,“今年度最高の無料ゲームベスト5”に選出されるなど,ゲーム業界内外から高い評価を得ているタイトルといえる。 最近まで,アメリカとヨーロッパの各地域では,地域ごとに用意されたサーバーでクローズドβテストが行われており,ゲームのローカライズとサービス準備は終了した模様。ちなみに,クローズドβテスト期間の平均プレイタイムは,140分を上回るというデータがいる。本作に対する期待感は,かなりのものになっているようだ。
Deream Executionは2006年初頭,アメリカのK2 Networkとパブリッシング契約を交わし,2006年5月のE3 2006にWar Rockを出展。世界中のパブリッシャから,熱い注目を浴びていた。 K2 Networkは,「MU」(邦題 ミュー〜奇蹟の大地〜)をアメリカでサービスするなど,韓国産オンラインゲームを手がけた経験を持っている。だがそれに甘んじることなく,War Rockを成功させるために,とある有名なFPSの開発チーム出身のプロデューサーをアメリカでのマーケティングと運営のために雇用するなど,かなりの力を入れているようだ。
Dream ExecutionのJang You Ho社長は,「FPSの本場であるアメリカでのサービスを通じて得られるノウハウと,これまで行ってきた韓国でのサービスを通じて得てきたノウハウを組み合わせ,より充実したコンテンツとして発展させるためにも,アメリカとヨーロッパでのサービスは意義深い。2007年には,日本,中国,台湾などアジア圏でもサービスできるように準備を進めているが,そのときには十分に蓄積したノウハウを活用して,より円滑なサービスができるだろう」と語っている。
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