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「日本横断！エムゲーム夏の陣」名古屋で開催。声優の井上喜久子さんも登場

2006/07/19 18:26

いまじん春日井南店
〒486-0917
愛知県春日井市美濃町2-3
TEL：0568-35-5900

　エムゲームジャパンは，同社が手がけるオンラインゲームを，全国各地を巡業しながら紹介していくイベントツアー「日本横断！エムゲーム夏の陣」を現在展開している。本ツアーは7月8日の秋葉原を皮切りに，1か月以上にわたって名古屋，大阪，福岡と順番に巡って，再び関東に帰ってくるという大規模なもの。
　本稿では，7月15日に名古屋で行われたイベント内容を紹介していこう。

　去る7月8日に秋葉原で行われたイベントでは，その前日（7月7日）からオープンβテストを行っているMMORPG「熱血江湖オンライン」を，主に紹介するというものであった。
　今回の名古屋も，それと大体同じような展開だと予測していたものの，実際には大きく異なっていたのが印象的。会場となった「いまじん春日井南店」は，書籍やCD，DVD，そしてゲーム機を主に扱う総合店舗のため，その客層に沿う形のイベントが選ばれたというわけだ。

　そして今回のイベントの目玉となったのは，「ああっ女神さまっ」のベルダンディー役や，「ふしぎの海のナディア」のエレクトラ役などで知られる，人気声優「井上喜久子さん」を迎えてのスペシャルトークショー。店舗内に作られた特設ステージの前には，井上喜久子さん目当ての熱心なファンを含む多くの観客が押しかけ，大きな盛り上がりを見せた。

　ステージに上がった井上喜久子さんは開口一番，のんびりとした口調で「17歳です」と挨拶。それに対して，集まったファン達数十名がすかさず，「おいおい」と口を揃えてツッコミを入れていた。実はこれはお約束のやりとりで，井上喜久子さんのファン達にとっては，もはや常識レベルのことなのだ。
　このほか，井上喜久子さんが名古屋にちなんだ即興の歌を歌う「しゃぼん玉ソング」や，愛娘の近況を語る「ほっちゃん話」など，井上喜久子さんのファンにとってはお約束ともいえる進行の中，いたってなごやかに進行していった。

　ゲームの話はあまり出なかったのだが，もちろん井上喜久子さんとエムゲームジャパンにはちゃんとしたつながりがあり，現在同社が開発中のMMORPG「鬼魂オンライン」で，NPCの声優を担当するようだ。ただしこの日は，それ以上の具体的な内容は明らかにされず，エムゲームの担当者に聞いても，意味深に「あっと驚く役割なので，お楽しみに」と答えるだけであった。このあたりの続報は近日中に公開されるとのことなので，ファンは期待して待っていよう。

左から，司会進行役を一日中頑張っていたお姉さん，ゲームジョッキーの「まりか」「麻未」「みう」

　続いては，同社のゲームジョッキーを務める「まりか」「麻未」「みう」の3名がステージに上がり，「熱血江湖オンライン」について簡単なゲーム紹介を行った。ちなみにゲームジョッキー（GJ）というのは，同社のマスコットガールのような存在で，一般的なキャンペーンガールよりもかなりプレイヤーよりなのが特徴。GJの3人は，実際にゲームをプレイしたうえで，blogで日記を書いたり各種イベントに登場したりといった活躍をするとのこと。もっとも，今回のイベントは台本を見ながらで口調もたどたどしく，こういった場にはあまり慣れていない様子。それだけに，ライトユーザー層である来場者にとっては親近感を覚えたのではないだろうか。今後のGJの成長ぶりも温かく見守っていきたい。

　その他のイベントとしては，「熱血江湖オンライン」や「英雄オンライン」のコスプレを披露したりといった，いくぶんあっさりめの内容。どちらかというと，一般層にタイトルを認知してもらうという方向性であった。会場である「いまじん春日井南店」は，普段は基本的にPCゲームを扱っていないため，仮にゲーム内容をいきなり紹介したとしても客層に伝わりにくかったはず。客の目を惹き付けるという意味においては，今回のイベントの方向性は会場に適していたようである。

　ちなみに本イベント会場には，韓国mgameのマーケティンググループグループ長である，Shin Kim氏と代表取締役のJ.J. Choi氏，そして本イベント会場となった「いまじん」の専務取締役の津坂富浩氏も来訪していた。イベントが行われたあと，短い時間ではあるが3名に話を聞いてみた。

左：エムゲームジャパン代表取締役 J.J. Choi氏
中央：韓国mgame マーケティンググループグループ長 Shin Kim氏
右：「いまじん」専務取締役津坂富浩氏

4Gamer：
　はじめまして。あまり時間がないので，早速本題へと入りますね。今回のツアーは，地域によってイベント内容の方向性が違っているようですが，その狙いについて聞かせてください。

Shin Kim氏：
　基本的に，ネットカフェで行われるパターンと，「いまじん」さんで行われるパターンの，2通りを用意しました。ネットカフェでは「ゲーム」を重視した深い内容でもお客様に伝わりますが，いまじんさんの客層は違う。なので彼らが興味を惹きやすく，それでいて当社のゲームの魅力を伝える内容にした，というわけです。
　それと先日の秋葉原で行われたイベント際は，ちょうどその直前である7月7日に「熱血江湖オンライン」のオープンβテストが開始されていたので，積極的にアピールしました。開催される場所や，そのときの状況によってイベントの方向性は微調整していますね。

4Gamer：
　今回のイベントでは，「鬼魂オンライン」に出演するということで井上喜久子さんが参加されましたが，有名声優を起用といった展開はどういったところから？

Shin Kim氏：
　以前「英雄オンライン」のローカライズを手がけたとき，日本ではあまりメジャーとはいえない「武侠」の要素を，どうやって伝えていこうか悩みました。そこで日本で有名な声優の銀河万丈さんを起用したのですが，とても反響が良かった。なので，今回の「鬼魂オンライン」でもやってみようかなと思った次第です。

4Gamer：
　井上喜久子さんのトークショーでは，4～50人ほど見受けられました。東京はもちろん，もっと遠い県から彼女を目当てに来た，という人もいたようですよ。

津坂富浩氏：
　あの人数には私もびっくりしました。イベントとしてはかなり盛り上がったと思います。私共としては店舗と関係ないイベントを行うつもりはないのですが，今回のようにゲームに絡めたものなら大歓迎ですね。

4Gamer：
　営業展開にちなんだ話ですが，ゲームジョッキー（GJ）は今後，どのような活動をされるのでしょうか？

Shin Kim氏：
　彼女達は「熱血江湖オンライン」をレベル20程度まで進めています。ですがGJとしては，まだまだいろいろな意味で駆け出しといっていい存在です。もう少し経験を積んでもらって，その後マスコットキャラクターとして，blogだけでなくテレビCMやテレビ番組でも活動してほしいと思いますね。

4Gamer：
　ああ……，もう時間オーバーになってしまいました。では最後に，4Gamerの読者に向けて一言お願いします。

J.J. Choi氏：
　当社はユーザーフレンドリーな姿勢を目指していきます。決して慢心することなく，常にユーザーのほうを向いて，皆さんが望むことを行っていきたい。ユーザーからたくさんのファンレターが届くくらいがんばっていきたいですね。

津坂富浩氏：
　ぜひとも，「いまじん」においでください（笑）。これは買ってくださいという意味ではなく，とりあえず来ていただければ，何かしらの面白い発見がきっとあると思います。そうやって，今まで知らなかった時間の過ごし方を知ってもらいたいです。それにオンラインゲームではオフラインで触れあう機会があまり多くないので，私達もなんらかの手助けができればと思っています。

Shin Kim氏：
　エムゲームジャパンは会社を設立してからまだ間もなく，今はまだバタバタしています。しかしやる気だけは誰にも負けなく，「2006年度の運営で日本一になる！」くらいの気概です。どうすればこの目標を達成できるかを常に考えながら，イベントやアップデートを仕掛けていくので，これからも注目してください。

4Gamer：
　今日はありがとうございました。

　ゲームの画面や情報などはほとんど出ず，コスプレやゲームジョッキーなど，女の子が中心という華やかな構成で，我々がよく知る「ゲームイベント」とは少し違った今回のイベント。一般の本やCD，DVDを扱う「いまじん」春日井南店の，新装開店キャンペーンの一環でもあったわけだが，3連休の初日でもあった土曜日は30度を超える猛暑となり，避暑目的の地元の人々なども巻き込んで，いつものゲームイベントとは異なった様相を呈していた会場は，なかなかユニークであった。
　「日本横断！エムゲーム夏の陣」はこのあと，8月5日，6日に福岡のサイバックで，また8月19日に神奈川県のリバティーハウス小田原店で，いずれも正午から実施される。近所にお住まいの人は，ぜひ立ち寄ってみよう。（川崎政一郎）

伝承の絆～熱血江湖オンライン～

■開発元：MGAME ，KRG SOFT

■発売元：エムゲームジャパン

■発売日：2006/07/26

■価格：基本プレイ料金無料，アイテム課金制

→公式サイトは「こちら」