元祖“癒し系”ソフトとして長い歴史を誇るイーフロンティアの「AQUAZONE」(アクアゾーン)シリーズ。その最新作「AQUAZONE Open Water 小笠原の蒼い海」が9月1日に発売される。価格は2940円(税込)。
アクアゾーンといえば,PCのモニターを水槽に見立て,本物そっくりに泳ぎ回る小さな熱帯魚達を眺めながら,日頃のつらい現実をしばし忘れ「ああ,なごむ……」というのが基本コンセプト。だが,新しい「Open Water」シリーズでは,ナナメ寸法約17インチ程度の小さな水槽を飛び出し,地表面積の実に70パーセントを占める広大な海にダイビングしたような感覚を楽しめるのだ。 前作「AQUAZONE Open Water 琉球珊瑚の海」では,琉球地方の珊瑚礁を,そして今回の「小笠原の蒼い海」では,深い海を泳ぐ大型水棲哺乳類,早い話イルカやクジラなどの姿を見ることができるのだ。深くてやや暗めの海と,そこをゆったり泳ぐ多種多様の海の生き物達。癒されるというか,なんだか海洋ドキュメンタリー番組を見ているような気がしてくるが,伝統の“生物を感じさせる”AIもグラフィックスもパワーアップし,家庭にいながらにしてホエールウォッチングができるのである。 この調子で,「日本海溝の底 クロフネタマガイ編」なんか欲しいな,と思うのは筆者だけだという可能性もあるが,あくなき前進を続ける「AQUAZONE」の新作を楽しみにしていよう。(松本隆一)
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