[CJ 2006#11]中国版「マビノギ」は,PK解禁専用版で大幅躍進
中国で郵通科技がサービスしているMMORPG「マビノギ」に追加された新バージョン「マビノギ聖騎戦争」(洛奇聖騎戦争)がChinaJoy 2006で展示されていた。このバージョンは,2006年7月に実装されたもので,日本や韓国でサービスされているマビノギとは異なり,中国専用に開発された仕様となっている。ジェネレーションでいうと,「China Generation」という番外のものにあたる。
マビノギ聖騎戦争の特徴は,以下のとおり。- PvPが導入された
- 基本無料になった
- パラディンスキルの使用が可能になった
- 馬に乗れるようになった
- 中国独自の衣装や武器,ペット(パンダ)が実装された
全体にPvPに特化した仕様変更がなされているのが分かるだろう。日本よりやや遅れて進行していた中国のマビノギだが,ジェネレーション3の内容とかぶる部分があることから,中国ではジェネレーション3シーズン4の導入を延期してChina Generationを開発していたようだ。(8/8訂正:中国ではジェネレーション3シーズン4の代わりにChina Generationを開発したというのが正解のようだ)
郵通科技ブースの様子
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肝心のPvP部分だが,入手した情報をまとめると,PvPサーバーでは,初心者(レベル5まで)以外は街の中でもフィールドならどこでもPK可能で,集団戦では8対8から最大256対256のトーナメント戦ができるようになっている(もっとも,人数は理論値なので実用上の制限はもっと低いと思われるが)。 PvPでは,殺されるとアイテムロストの危険と経験値ロストが発生する。殺した側はもしアイテムが落ちればそれは取れるが,経験値は増えない。ユニークなのは,(おそらく1サーバーの中で,だろうが)PKのカウント値が最高のプレイヤーだけは,各種パラメータが大幅にダウンする仕組みになっているとのことだ。弱いキャラを大量に殺すようなプレイヤーには,ペナルティが発生するというわけである。
同時に行われた基本料金無料化の影響もあるのだろうが,PK解禁によって中国ではプレイヤー数は一気に3倍に伸びたという。もともと生活型のMMORPGとして,平和なイメージの強かったマビノギが,あの可愛いキャラクターのままでPKをしているのを見ると,ちょっとシュールな感じである。中国専用版ということで,日本版とは関係ない話なのだが,お国柄を示す事例としても面白い変更だといえるだろう。(aueki)
8/2修正:街中でもPK可能なのかなどは具体的に質問して回答を得ていたのだが,通訳を介してのことでもあり,誤解が生じていたようだ。正しい情報に修正を行った。
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マビノギ |
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