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[CJ 2006#11]中国版「マビノギ」は,PK解禁専用版で大幅躍進
2006/07/30 00:16
 中国で郵通科技がサービスしているMMORPG「マビノギ」に追加された新バージョン「マビノギ聖騎戦争」(洛奇聖騎戦争)がChinaJoy 2006で展示されていた。このバージョンは,2006年7月に実装されたもので,日本や韓国でサービスされているマビノギとは異なり,中国専用に開発された仕様となっている。ジェネレーションでいうと,「China Generation」という番外のものにあたる。

 マビノギ聖騎戦争の特徴は,以下のとおり。
  • PvPが導入された
  • 基本無料になった
  • パラディンスキルの使用が可能になった
  • 馬に乗れるようになった
  • 中国独自の衣装や武器,ペット(パンダ)が実装された
 全体にPvPに特化した仕様変更がなされているのが分かるだろう。日本よりやや遅れて進行していた中国のマビノギだが,ジェネレーション3の内容とかぶる部分があることから,中国ではジェネレーション3シーズン4の導入を延期してChina Generationを開発していたようだ。(8/8訂正:中国ではジェネレーション3シーズン4の代わりにChina Generationを開発したというのが正解のようだ)

郵通科技ブースの様子


 肝心のPvP部分だが,入手した情報をまとめると,PvPサーバーでは,初心者(レベル5まで)以外は街の中でもフィールドならどこでもPK可能で,集団戦では8対8から最大256対256のトーナメント戦ができるようになっている(もっとも,人数は理論値なので実用上の制限はもっと低いと思われるが)。
 PvPでは,殺されるとアイテムロストの危険と経験値ロストが発生する。殺した側はもしアイテムが落ちればそれは取れるが,経験値は増えない。ユニークなのは,(おそらく1サーバーの中で,だろうが)PKのカウント値が最高のプレイヤーだけは,各種パラメータが大幅にダウンする仕組みになっているとのことだ。弱いキャラを大量に殺すようなプレイヤーには,ペナルティが発生するというわけである。



 同時に行われた基本料金無料化の影響もあるのだろうが,PK解禁によって中国ではプレイヤー数は一気に3倍に伸びたという。もともと生活型のMMORPGとして,平和なイメージの強かったマビノギが,あの可愛いキャラクターのままでPKをしているのを見ると,ちょっとシュールな感じである。中国専用版ということで,日本版とは関係ない話なのだが,お国柄を示す事例としても面白い変更だといえるだろう。(aueki)

8/2修正:街中でもPK可能なのかなどは具体的に質問して回答を得ていたのだが,通訳を介してのことでもあり,誤解が生じていたようだ。正しい情報に修正を行った。


マビノギ
■開発元:Nexon devCAT studio
■発売元:ネクソンジャパン
■発売日:2005/04/26
■価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.07/20060730001605detail.html