[CJ 2006#12]FF似のターン制戦闘が特徴の3D MMORPG「FM Online」
TAIPEI Game Show 2006の記事でも登場した,唯晶科技(Winking)。1996年に台湾で産声を上げ,2000年からはここ上海に本拠地を構える同社は,ChinaJoyで新作MMORPG「FM Online」(中国名 幻想世界online)のプレイムービーを展示していた。 ムービーを一見すると「Lineage II」に似たプレイヤーキャラクターが活躍するらしい本作の中身は,いったいどんなものか。会場で聞けた話と,入手した資料に基づいてお伝えしよう。 この作品は,約2年半の期間をかけて,エンジンレベルから唯晶科技が開発したもので,美しいグラフィックスとシームレスなゾーン間移動,ターン制の戦闘を特徴とする。また,キャラクターがジャンプやダッシュ,飛行,水泳,ほふくといった多彩なアクションを行えるのも,見逃せないポイントだ。
3D描画のMMORPGでターン制の戦闘といっても,ピンと来ない人も多いと思うが,要はかつてのファイナルファンタジーシリーズに似た方式だ。つまり,攻撃やアイテムの使用などといった行動を,自分のターンで随時選んでいくというものだ。なお,モンスターとの遭遇は完全なエンカウント方式。メインマップ上に敵の位置が示されるシンボルエンカウントと異なり,遭遇を意図的に避けることはできない。自分が戦闘中は,ほかの人からは「戦闘中アイコン」みたいなものが見えるという形になる模様。
今回いろいろ話を聞かせてくれた,商務代表 北阪幹生氏
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本作のストーリーラインは,おおよそ以下のとおり。龍神アジオンの統治による平和が崩れ,人間,エルフ,ダークエルフの3種族から,それぞれに選ばれた者が,平和の鍵を握る“神器”を探す旅に出る。ただしこの3種族のほかに,ゲーム内には「スター」と言われる4番目の種族も,のちのち登場するようだ。 キャラクターの職業は,種族ごとに接近戦系と魔法系1種類ずつが用意される。服装は12の部位に分かれていて,装飾品も豊富に用意されるため,着せ替え要素も楽しめる。 冒険のための地形は,ダンジョンがクローズドインスタンスゾーン,フィールドがオープンインスタンスゾーンとなっていて,それぞれに宝探しやモンスター討伐,謎解きなどが用意される。また,アイテムの合成や精錬などといったルールも用意されている。
こちらはパブリッシャとなる第九城市主催の発表会の様子
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プログラマブルシェーダを活用した画面描画の美しさは,サンプルとして用意された画面から分かるとおりで,このまま開発が進めば,なかなか期待が持てそうな作品だ。2007年のサービス提供が予定されており,2006年内にクローズドβテストまで漕ぎ着けるのが目標だという。 さまざまな先行作品の優れた点を取り入れた,中国製の本格的MMORPGが続々と登場する日も近いのかもしれない。(Guevarista)
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