機能追加&バグフィックスされた「Catalyst 6.7」がリリースに
ATI Technologiesは,同社製GPU(グラフィックスチップ)およびグラフィックス機能内蔵チップセット用ドライバ「Catalyst」の最新版「Catalyst 6.7」をリリースした。すでに4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新しているので,すぐに入手したい人はそちらをどうぞ。
さて,AMDによる買収“騒動”が落ち着いたところでの登場となる,2006年7月版ドライバスイートでは,CrossFireのスケーリング互換性が高められているようだ。 Catalyst 6.7では,コントロールパネル「Catalyst Control Center」の「3D」→「Catalyst A.I.」のスライダに「Advanced」が追加された。これは,Direct3D対応ゲームにおけるCrossFireの動作モードを強制的にAFR(Alternate Frame Rendering)とするもの。英語版リリースノートによれば,「AFRで動作しないことが判明しているもの以外,すべてのDirect3DアプリケーションでAFR動作が可能になる」という。
このほか,Catalyst 6.7では細かなバグフィックスが行われているのも特徴だ。主な内容は以下のとおり。
主なバグフィックスと,それに伴う問題の解消- 「The Elder Scrolls IV: Oblivion」で,CrossFireを有効にし,ディスプレイ解像度を1600×1200ドットに設定すると,タスク切り替え時にWindows XPが反応しなくなる問題
- 「Quake 4」で,テクスチャの描画がおかしくなる問題
- Radeon X1900 CrossFireをDell製液晶ディスプレイ「UltraSharp 2405FPW」に接続すると,ゲームの実行時や終了時にディスプレイ信号が正常に送信されず,何も表示されなくなってしまう問題
- Radeon X1000シリーズを搭載したグラフィックスカードを特定のnForce4チップセット搭載マザーボードで利用すると,OSが反応しなくなったり,不安定になったりする問題(※2006年7月10日の記事で紹介したパッチが,正式サポートされたという理解でOK)
DellのUltraSharp 2405FPWやnForce4マザーボードは日本でもユーザーが少ないだけに,Catalyst 6.7が抜本的な解決になる人は,かなりの数に上るのではなかろうか。ドライバのアップデート作業自体は自己責任となるが,Radeonシリーズのユーザーは導入しておいたほうがよさそうだ。
なお,2006年6月27日の記事でお伝えしているように,Catalyst 6.6以降ではRadeon 9250/9200/9000/8500/7500/7200/7000のサポートが打ち切られているので,この点は要注意。(佐々山薫郁)
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