[GC 2006#26]第二次大戦RTSの大本命「Company of Heroes」のミッション内容
海外では発売まであと1か月を切った,第二次世界大戦RTSの期待作「Company of Heroes」(以下CoH)。すでにマスターアップ済みのタイトルなので,GC 2006でも当然ながらプレイアブル出展されていた。 THQブースと,MicrosoftブースのGames for Windowsスペースに出展されていたCoHは,まさにマスター版がそのまま展示されているといった状態。キャンペーンモードを選択して見てみると,最初のミッション「Omaha Beach」のみ表示されているものから,すでに誰かが遊んだらしく数ミッション先まで出ているものまで,試遊台によって異なっていた。
Omaha Beachというと,先日リリースされたばかりのデモ版にも収録されているので,あまり詳しく書いても仕方がないのだが,初っ端から遊び甲斐のあるミッションである。 当然,プレイヤーは次々と上陸してくる連合軍の兵士を,無事に崖の上まで送り込み,要塞を占領しなければならない。ドイツ側は軽機関銃MG42と88ミリ砲で守りを固めており,連合軍兵士は地獄に足を踏み入れたも同然の状況だ。
まずは,海岸からぞくぞく駆け上がってくる哀れな兵士達を,少しでも遮蔽物に隠しながら徐々に前進させていく必要がある。CoHの移動の基本は,そのポイントの防御力だ。移動地点を指定しようとすると,シールドのアイコンが緑/黄/赤で表示される。緑は防御力が高い地点,赤は低い地点だ。敵火線が届く場所では,何よりこのシールドアイコンが重要となる。というか,アイコンで防御率が分かるので,RTS初心者でも移動で迷うことが少ないだろう。 途中,狙撃手の救出,工兵の移動といった細かいオブジェクティブも発生するのだが,なんせビーチ全体に兵士達がやって来るので,なかなか忙しい。 工兵が到着するとムービーに切り替わり,本作が意外にもストーリー性の高いゲームであることを物語っている。ムービーはこの後,崖の上のトーチカを占領したときにも流れる。 実は崖の上の88ミリ砲を奪ったあとは,一気に形勢逆転してしまうあたりが本作っぽい。さらに奥に設置されたMG42も,ほかの88ミリ砲も,だいたい砲撃によって粉砕できてしまうのだ。
その後は「Vierville」「Carentan」と続いていく。いずれも,第二次世界大戦モノのゲームでは定番ともいえる題材だろう。 Viervilleは,空からのノルマンディ上陸を任務とする第101空挺師団によるミッションで,正直,あまりCoHらしくなかったOmahaとは異なり,Viervilleはとても「らしい」内容。実際どういうのがCoHらしい内容のミッションかというと,つまり本作はマップ上の拠点を奪い合うゲームなのだ。 直接の目的は敵対空砲の破壊と道路の封鎖だが,ゲーム進行自体は,マップ上に20近くある拠点を次々と占領し,マップ上の連合軍による支配地域を広げることで進めていく。 気の毒な第101空挺師団は,敵のど真ん中でバラバラにパラシュート降下してしまい,身動きが取れなくなった兵士も大勢いた。プレイヤーが支配領域を広げることで,孤立していた味方兵が指揮下に加わるのだ。 このミッションでは,ひたすら兵士が増員されていくだけだが,敵のMG42,バズーカ砲,さらには野砲などを鹵獲することによって,面白いくらい強力な火力の部隊に成長していく。ほかのRTSの「兵士だけのミッション」とは,感覚的にかなり異なるだろう。
……と,ここまで1時間以上プレイアブル台を独占してプレイしたわけだが(非常識な!),いやはや実に面白い。RTSマニアでなくとも夢中になってしまう面白さなので,すでに気になっている人は購入してしまって,まず間違いない作品だろう。(Kawamura)
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カンパニー オブ ヒーローズ |
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