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[GC 2006#46]「World of Warcraft:The Burning Crusade」後も,王座は安泰?
2006/08/26 11:45
 GC 2006のようなゲームイベントでは,例外なく黒山の人だかりができてしまうのが,2006年末のリリースが予定されている「World of Warcraft: The Burning Crusade」(以下WoWTBC)である。WoWTBCは,MMORPG市場の50%以上を独占すると試算される,650万アカウントを持つ「World of Warcraft」の拡張パック第一弾。その制作発表が行われてから1年以上も経っているが,ドイツファンの熱狂を見る限り,期待度の高さは衰えを知らないようだ。

 さて今回のイベントでは,前後15台ずつ合計30台が並べられた試遊台で,誰もが15分ずつ本作をプレイできるようになっている。拡張パックで追加されるホードのブラッドエルフと,アライアンスのドレイネイ(Draenei)の2種族を含む複数のキャラクターが用意され,全員でレイドパーティを組織して一つの屋外マップで暴れまわるという形式になっていた。



 オリジナルのWorld of Warcraftでは,このレイドパーティが40人前後ほど必要とされる場合が多く,人数が集まらなかったり統制が取れなくなってしまったりなどの弊害が,以前からプレイヤー達の間で指摘されていた。今回のテストプレイのように,少し人数を落とせる小型のマップやアリーナを増やすことで,よりパーティ達のコミュニケーションが容易になり,かつほかのパーティのチャンスも早く回ってくるようになったのだと,係員の一人は話していた。
 ちなみに,30人でもまだ多く,実際には15人から20人規模のパーティのインスタンスエリアになるとのことだ。

 WoWTBCでは,レベルキャップが現在の60から70へと引き上げられることになっており,5人までのチームを作ってPvP形式で戦い合う専用アリーナなどが登場するのも面白い。また,Nagrandという中立都市がゲームに登場し,この周辺ではオープンにPvPを楽しめるようだ。

 PvPには,ほかにもいくつかの改良点が見られるが,勝利によってポイントが得られるHonorシステムは,これまでのようにラダーで競争心を煽るのではなく,プレイヤーが個々のペースで増やしていくことで,完全にゲームプレイに組み込んだ。



 それぞれの種族には,陸行もしくは飛行型の移動用マウントが追加される。WoWファンにとっては,既存のキャラクターを使っていち早くレベル70に到達させるか,もしくは新しい種族のキャラクターを満喫するのは嬉しい悩みどころになりそうだ。
 今回のデモで感じた限りでは,これ以上WoWTBCが遅延されることはなさそうだった。そしてBlizzard Entertainmentは,WoWTBC後,1年ごとに新しい拡張パックをリリースすると強気の発言をしている。ほかのMMORPGが,独占を止めるのは,今後もしばらく難しいかもしれない。(ライター:奥谷海人)


World of Warcraft: The Burning Crusade
■開発元:Blizzard Entertainment
■発売元:Vivendi Games
■発売日:2007/01/16
■価格:39.99ドル
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060826114527detail.html