ニュース
[GC 2006#72]これぞ新世代ソフト,「Assassin's Creed」最新情報
2006/08/27 15:02
 これまで,情報の少なさから日本ではあまり注目されてこなかった「Assassin's Creed」が,Ubisoft Entertainmentの商談ブースで,プレイアブルなデモとして初公開された。
 Assassin's Creedは,Ubisoftのモントリオールスタジオで「Prince of Persia」「Tom Clancy's Splinter Cell」シリーズに携わってきた開発部隊の渾身の新作で,そのキャラクターアニメーションに関する技術は,新世代ハードウェアに釣り合うだけの“新世代ソフト”であると断言してもよいだろう。
 現在のところUbisoftは,Assassin's Creedはプレイステーション3専用ソフトであるとしている。しかし,E3直後にはPC版でもリリースされるという情報が同社幹部からメディアに漏れてしまい,今ではPC版のリリースは間違いないと考えられている。実際,今回のプレイアブルデモも,動いていたのは開発用のPC機なのである。



 Assassin's Creedは,12世紀の十字軍遠征で荒れる中東の大都市を舞台に,暗殺者である主人公が群衆に紛れてターゲットに忍び寄り,暗殺,そしてその群集を利用して逃走するという三人称視点型のアクションアドベンチャーである。
 プレイヤーキャラクターは,屋根から屋根へとジャンプしたり,窓枠などをステップに使って上り下りしたりと,自由自在に街を動き回って暗躍する。壁を蹴って反対側の壁に飛び移るなどの複雑な動きもあるし,バザーなどの密集地帯では上体を横にしたり人を押しのけて進んだりと,スムースでライフライクな動作を実現しているのだ。
 その割に操作は簡単で,ゲームパッドの場合はアナログパッドで進行方向を定義付けるだけでよく,誰でも楽しめるように設計されている印象を受けた。



今回Assassin's Creedのデモンストレーションを披露してくれた,Ubisoftのテクニカル・ディレクター,Claude Langlais(クラウド・ラングレイス)氏
 今回デモンストレーションをしてくれたUbisoftのテクニカル・ディレクター,Claude Langlais(クラウド・ラングレイス)氏によると,試作段階でのコンセプトは「群集が主人公」というものだったという。ゲーム中には1画面で最大100人ほどのキャラクターがひしめき合っているが,それぞれにあらかじめ設定されたパスは存在しておらず,「パスファインディングなどのAIから,100人という人数のキャラクターをこの高画質でレンダリングする技術は,これまでになかったはずだ」とラングレイス氏は胸を張る。
 例えば,街を歩く人がプレイヤーキャラクターとぶつかったとしても,その進行方向を変えて無目的に歩き去るということはない。その代わり,驚いたり怒ったりという感情を表現し,プレイヤーは結果として逃走時に反感を持った人々によって脱走経路を遮られたり,護衛に通報されたりということが起き得るとのことだ。

 Assassin's Creedでは,12世紀のエルサレム,ダマスカス,そしてアクレの三つの都市が,それぞれ2km四方程度の大きさで再現されている。ラングレイス氏の説明では,主人公は“メシア”と呼ばれる暗殺者ギルドの元締めとされる謎の人物からの指示で,仕事をこなしていくという,ミッション制になっている。
 その都度ターゲットを見つけ出し,その行動と実行する地点と日時を選択し,群集や通りの地形を利用してターゲットを暗殺するとともに,護衛や群集に捕まらないように逃走するというステップを踏むことになりそうだ。宗教問題などと深く関わっていそうだが,ストーリーが進むにつれて主人公は,これまでターゲットにしてきた人物が,それぞれなんらかの事情でつながっていることに気づくことになる。

 主人公には,壁を登ること以外にもいくつかの特殊能力が用意されているようだ。その中の一つである“イーグルビジョン”(Eagle Vision)は,例えば屋根の上から街の雑踏を見渡し,ターゲットとなる人物を瞬時に見分ける(強調表示させる)能力である。ターゲットを仕留める作業自体は難しいことではないようだが,いかにアプローチするかで難度が変化する仕組みだ。うかつな仕事では,より多くの護衛に囲まれたり,群衆が敵側を手引きしたりというようなことも想定されるからである。




 デモンストレーション後の質疑応答でラングレイスは,「今のところは,2007年第1四半期にプレイステーション3でリリースするとしか発表していない」と念を押した。しかし,現行のゲーム市場では一つのプラットフォームにこだわることはクレバーではないし,開発者にとっても,より多くのゲーマーに触れてもらえると嬉しいはず。とくに,「Prince of Persia」などはPC用にもキッチリと移植されてきた前例を考えれば,プレイステーション3と同時期とは言えないまでも,2007年中には,PCゲーマーもAssassin's Creedを満喫できるのではないだろうか。(ライター:奥谷海人)


アサシン クリード
■開発元:Ubisoft Enertainment
■発売元:Ubisoft Enertainment
■発売日:2007/11月中
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060827150212detail.html