外交オプションや兵役資源まで,史実をとことん追求してドイツ第三帝国の戦いを再現する,ジェネラル・サポートの「グロス・ドイッチュラント2」。このところあまり目立った話題を聞かない同作品ではあるが,公式サイトでは8月13日の登場航空機一覧公開,9月2日の登場陸戦兵器一覧公開と,少しずつ情報も増えてきている。今回,最新の開発画面を入手したので,さっそくお目にかけたい。主に海軍と制海権に関するものだ。
まず,右上に示した海戦画面。各艦艇に積まれた武装は40種類以上が再現され,射程距離や装甲貫徹力,破壊力などがそれぞれデータ化されているほか,艦隊の指揮を執る提督の能力が,砲撃や雷撃,艦隊の戦意などに大きく影響するという。ちなみにこのゲームにおける海戦発生条件は,敵味方の艦隊が同一海域に入ることだ。 その海域の概念を示すのが左下の海軍マップ画面である。ここでは各海域に艦隊を出撃させて制海権の確保を図ったり,潜水艦を使って通商破壊を実施したりする。2006年6月27日のインタビューでも触れたとおり,本作にはフランスやソ連の大型艦を接収するという選択肢が用意されている。制海権の行方には戦闘や生産だけでなく,外交交渉の成果も関わってくるのだ。 制海権を直接左右する存在である各艦艇(画面,下中央)は,砲や魚雷,爆雷,機銃など最大4種類の武装を持ち,舷側装甲と上面装甲が別々に再現されている。このあたりは,いかにもジェネラル・サポート作品らしい細かさだ。 そして,艦艇に限らず陸海空軍の新兵器および「科学兵器」という4部門での開発(画面,右下)は,部門ごとに与えられる「開発ポイント」を個々の兵器に割り振って,毎ターン蓄積していく形で進められる。必要だと思う兵器を史実より早く登場させることも可能なので,戦争全体の計画と合わせて熟慮すべき事柄だ。
発売時期に関してまだ明確なアナウンスこそないものの,開発は着々と進められている様子。前作「グロス・ドイッチュラント」から14年,すでにさまざまな要素にわたるリファインが伝えられている本作の登場を,楽しみに待ちたい。(Guevarista)
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