プライベートダンジョンシステムを実装!? 「女神転生IMAGINE」の最新情報が公開
本日(9月8日)ケイブは,同社が開発中のMMORPG「女神転生IMAGINE」の最新情報を公開した。今回公開されたのは,ある意味でゲームシステムの肝の一つと言える「ダンジョンシステム」についてだ。
MMOダンジョンとMOダンジョンの二種類が存在
まず本作では,フィールドや都市といった地域が“ゾーン”で区切られており,ダンジョンもそのゾーンの一つにあたる。ダンジョンには,人工的な施設が廃墟となった「シンジュクドック」や訓練用の仮想空間「バーチャルトレーニング」など始めとした,女神転生の世界観を生かしたさまざまな種類のものが用意される模様。もちろん,定番(?)の洞窟タイプのダンジョンも存在するようだが,中には,魔界(高レベル用のエリア?)に繋がっているダンジョンなどもあるとのこと。
また本作におけるダンジョンは,すべてのプレイヤーで共有される「MMOダンジョン」と,プレイヤー or パーティ単位で生成される「MOダンジョン」という,二つのタイプが用意される点が大きな特徴。これはいわゆる「プライベートダンジョン」システムに当たるものと思われるが,公開された資料を見る限りでは,MMOダンジョンがある種のロビー的扱いにもなっており,その中の特定のポイントから,MOダンジョンへ進入していくという形のようだ。 一応補足しておくと,プライベートダンジョンシステムとは,MMORPGにおける“狩り場”のさまざまな問題(レアモンスターやアイテムの奪い合いなど)を解決するために考案されたシステム。MMORPGでありながらも,ダンジョンなどの戦闘エリアでは個別にプレイエリアが自動生成されるというものである。 思い起こせば,本作は元々MOタイプのオンラインRPGとして開発されていたものを,途中からMMORPGタイプに方針が変更されている。当初にどういうプレイスタイルが志向されていたのかは分らないが,もしかしたら,多少はその名残りというものがあるのかもしれない。
自由に難度を設定できる? MOダンジョンの仕組みとは
MOダンジョンについてもう少し詳しく紹介していこう。MOダンジョンへの進入は,特定のポイントに設置されている特殊な“装置”に,“プレート”をはめることによって可能になる。 プレートには,金,銀,銅,そしてクエスト専用の計4種類が用意されていて,はめるプレートの種類によって,生成されるダンジョンの難度が変化する。ダンジョンの難度は,クエスト専用,金,銀,銅の順で高くなっているとのことだが,銅プレートで生成されるダンジョンは,基本的にソロプレイを念頭においた難度設定がなされているなど,このプレートを使ったMOダンジョン生成システムは,プレイヤーの都合に合わせた遊び方ができるような工夫のようだ。 プレートは,モンスターや宝箱などから手に入れられるほか,MOダンジョンの入り口にいる商人「山羊屋」から購入することも可能。グレードの高いプレートほど高額になっているほか,プレートは,ダンジョンごとにそれぞれ用意されているとのこと。つまり,ダンジョンA用のプレートは,ダンジョンBでは使えないということだ。恐らく,より上位のダンジョンほど,高価なプレートを使う仕組みになっているのだろう。 プレートの値段がどの程度なのか(安い消耗品レベルなのかそうでないのか)は分らないが,MOダンジョンには「対価を払わないと入れない」ということは,もしかするとMOダンジョンというのは,MMOダンジョンに比べて“効率的/快適に遊べる空間”という扱いなのかもしれない。またさらに想像の羽を広げるなら,このプレートがアイテム課金のようなスタイルで売られるという可能性も考えられなくもないが,詳しくは続報を待ちたいところである。
説明を続けよう。MOダンジョンには,さらに「固定」と「変動」という二つの属性があり,「固定」タイプのダンジョンの場合はあらかじめ決められた構成のダンジョンが生成されるのに対して,変動タイプのダンジョンの場合は,ダンジョンのフロアがランダムで生成される。現段階の情報だけでは詳しくは分らないが,マップや敵の配置が事前に分からないぶん,変動タイプのダンジョンのほうがより上級者向けという雰囲気。ダンジョンの最下層には,いずれもボス悪魔が待ち受けており,倒せば通常では手に入らない,レアアイテムなどを手に入れられるようだ。
さて,今回発表された情報は以上だが,徐々にその全貌が見え始めた「女神転生IMAGINE」。今冬予定というβテストに向けて,開発は順調に進んでいるようだ。今さら言うまでもないが,女神転生といえば,根強いファンの多い人気シリーズであり,そのオンライン化に期待しているゲーマーは決して少なくない。お世辞にも大好評とはいえなかった以前のクローズドβテストからほぼまる2年。どのように作り替えられたのか,今後の情報にも注目したい。(TAITAI)
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