[TGS 2006#43]PCゲームがとても元気な台湾ゲーム館をさくっとブースレポート
東京ゲームショウ2006には海外パビリオンがある。今年は台湾,韓国そしてカナダからやってきたメーカーがブースを並べ,自慢の新作を展示していたのだ。それぞれのブースの面積はごく小さいものだが,大規模ブースにはない手作り感というか,がんばってます感というか,なかなか熱気があって個人的には好きなエリアである。基本的にPCゲームが非常に多いところも高ポイント。読者のあなたも,残すところ今日一日となったTGS 2006に行く予定があるなら,ぜひ覗いてほしい。 ここでは,その一つ,台湾ゲーム館に並んでいたタイトルをかいつまんで紹介しよう。開発中のものや,すでに台湾や中国で実績があり,日本への売込みを図っているものなど多士済々。明日のメガヒットもあるかもしれない。(松本隆一)
■「AngelLoveOnline」(UserJoy Technology)
日本では,もうすぐ日本ファルコムから発売される「幻想三国誌II」のデベロッパとしてよく知られるUserJoy Technologyが開発中なのが,この「AngelLove Online」だ。リリースには日本語タイトル「天使の恋」も併記されている。 プレイヤーは天使の一人となって,エデン大陸を舞台に,神様から下されたミッションをクリアしていく。アニメ風のコミカルなキャラクターと,40種類のキャラクタースキル,40種類の技,そして80種類あまりの魔法を組み合わせて作り出すという,もう制作者側もチェックしきれないんじゃないかと思う職業作成が魅力だ。日本語版のサービスについては「こちら」を参照してほしい。
■「81Keys Online」(Wayi International Digital Entertainment)
低スペックのPCでもちゃんと動く軽快さが売りのMMORPG,「81Keys Online」はWayiが制作中。同社は,残念ながらサービスが終了してしまった武侠MMORPG,「天下無双」のデベロッパでもある。自社開発のグラフィックスエンジンでエキゾチックな世界が美しく描き出される本作は,台湾で11月にクローズドβテストが実施され,2007年のオープンβテストを経て,正式サービスとなる。キャラクターが大きくなったり小さくなったりする「変身システム」を使った戦闘がユニークだ。日本でのサービスは未定。
■「Fantastic Melody Online」(Winking Entertainment Corporation)
コンシューマゲーム機のような操作性のよさにこだわって開発されているのが,この「Fantastic Melody Online」だ。デベロッパのWinkingは,台北だけでなく,上海や南京,北京など6か所の開発スタジオを持つなかなかの規模の会社。このFM Onlineについてはまだ開発中ではっきりしたことは分からないが,キャッチーなグラフィックスの割には,低スペックのPCで動作可能とのことで,ちょいと古めのPCを使っている人にも期待が持てる。今のところ,日本でのサービスは未定だ。
■「天外」「King of Kings 2」(Lager Interactive)
Lager Interactiveのブースに展示されていたのは,「天外」と「King of Kings 2」の2本。天外は,斜め見下ろし型の2D MMORPGで,古代中国を思わせる世界を舞台にしたもの。台湾だけでなく,中国や香港でも正式サービスが行われており,ちょっとばかり懐かしい雰囲気のゲーム画面がかえって新鮮。 一方のKing of Kingsは,現在オープンテストが実施されているMMORPGで,15世紀のヨーロッパを思わせる世界が舞台だ。いずれも日本での正式サービスは未定。
上:「天外」
下:「King of Kings 2」
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Angel Love Online |
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(C)2006-2007 UserJoy Technology Co., Ltd.
(C)2006-2007 Q Entertainment Inc. |
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