[韓国ゲーム事情#608]「RF online」,アイテム課金化で話題に
Kimの韓国最新PCゲーム事情#608
韓国版「RF online」がアイテム課金制に移行し,大人気に(2006/10/6)
Text by Kim Dong Wook特派員
CCRが開発/サービスを行っているSF MMORPG「RF online」(日本ではセガが運営)が,韓国で9月27日に月額課金からアイテム課金に移行し,急速に人気を集めている。 韓国で本作は,正式サービス開始時(2004年10月)に月額課金の料金が問題となり,ちょっとした騒動になった(関連記事)。しかし,韓国市場ではもはやアイテム課金が事実上の標準となっており,本作もその流れを追って,正式サービス開始から約2年で,アイテム課金へ移行することになったのだ。
というわけでアイテム課金(→基本料金無料)となったRF onlineが,今,非常に人気だ。CCRは具体的な数値こそ公開していないが,「9月27日からの4日間のデータを見ると,以前と比べて同時接続者数で3倍,1日の利用者数でも3倍になっており,1日当たりの新規加入者も,約24倍に増加しています」(CCR関係者)という。
CCRはアイテム課金開始に合わせ,本作で「Episode 2; Part 2」(の一部)のアップデートを行い,また,経験値,採掘量,熟練度,ドロップ率などが2倍となるPC-Bang(ゲームに特化したインターネットカフェ)用プレミアムサービスを始めた。さらに10月中には,11種の新しいマップの追加,惑星戦のプロトタイプの実装,新しいクラスの導入など,1年がかりで準備してきたという大規模アップデートが順次行われていく予定だ。 同社のYoon Seok Ho社長は,「アイテム課金化が正しい選択だったのかは,10月末までのプレイヤーデータを見て判断するつもりですが,少なくともスタートはかなり良く,大きなブームとなっているようです」と語っている。また同社長によると,過去にRF onlineで遊び,何かしらの不満を感じてプレイをやめてしまった人達の多くが,アイテム課金化をきっかけに久々にログインしているという。「彼らは,生まれ変わった本作を見て肯定的な意見をWebなどで発信しており,それが口コミで広がっていることが,このブームの原動力となっています」(Ho社長)。
では,実際のプレイヤー達の意見はどうだろうか。関連するコミュニティサイトなどでRF onlineプレイヤーの反応を見てみると,「レベルアップにかなりの時間がかかるという短所が,かなり改善された」「種族間のバランス不均衡はまだ解決されていないようだが,以前よりは面白くなった」といった意見が多く,全体的に好評のようだ。
ちなみにRF onlineは,アジア地域のほか,ヨーロッパ,北米,南米など,全世界53か国に輸出され,2006年10月6日現在,そのうちの33か国で正式サービスが行われている。 前述したように,日本での運営を行っているのはセガだ。そのセガに,日本でのRF onlineアイテム課金化について聞いてみたところ,「今のところは,そういった課金方式の変更は考えておりません」(「RF online」PR事務局)との回答が得られた。 しかし日本でも,アイテム課金制が主流となりつつある。韓国での成否次第だが,今後課金方式の変更が検討される可能性はゼロではないだろう。
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