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「女神転生IMAGINE」テストサーバープレイレポート:本作の「メガテンらしさ」を紹介
2006/10/20 21:44
「女神転生」モチーフのオンラインRPGが,ついに見えてきた!
 βプレビュー(クローズドβテスト)が11月11日に開始されることが明らかになった,「女神転生IMAGINE」(以下,IMAGINE)。βプレビューの詳細は明らかになっていないものの,今回の発表は,IMAGINEに注目しているメガテンファンにとって,この上ないビッグニュースだったのではないだろうか。
 このたび4Gamerでは,IMAGINEのテストサーバーで,本作を実際にプレイする機会を得た。今回は,キャラクターメイキング,ヴァーチャルバトル,第三ホーム,スギナミといったシーンを通じて,IMAGINEの「メガテンらしさ」を紹介していこうと思う。βプレビューが待ちきれないという人は,ぜひ本稿をチェックしてほしい。また,IMAGINEに関する公開済みの情報を確認したいという人は,公式サイト,もしくは「こちら」に目を通すといいだろう。



■キャラクターメイキング
実際には,キャラクターを作成するワールド(サーバー)を選んだ後,キャラクターメイキング画面へと移行する。メガテンファンにとっては特別な意味を持つ「ケルベロス」がワールド名に冠されている点に注目したい
 IMAGINEのキャラクターメイキングでは,下記のような項目を入力/選択することで,プレイヤーの分身となるキャラクターを作成する。

(1)名前(自由入力)
(2)性別(♂/♀)
(3)モデル(3種類)
(4)髪型(10種類)
(5)武器(3種類)
(6)上半身の服(6種類)
(7)下半身の服(6種類)
(8)足(4種類)
(9)COMP(2種類)
(10)髪の色(18種類)
(11)瞳の色(12種類)

 モデルが男女3種類ずつと,若干バリエーションが少ない印象もあるが,髪型/髪の色やコスチュームのバリエーションが豊富なので,実際にはさまざまな外見のキャラクターが作れる。もちろん,これは現時点(10月20日)でのデータなので,今後新たなモデル/パーツが実装されることもあるかもしれない。
 写真を見れば分かるように,IMAGINEで作成できるキャラクターは,メガテンシリーズでお馴染みの「電脳悪魔絵師」,金子一馬氏のデザインが見事に再現されている。色味やテクスチャクオリティに関しては好みの分かれるところかもしれないが,メガテンファンにとっては,合格点をつけられるクオリティといえるはずだ。



■ヴァーチャルバトル
 プレイヤーキャラクターが完成すると,デビルバスターの上官にあたる「スネークマン」との対面の後,場面は「ヴァーチャルバトル」へ移行する。ヴァーチャルバトルは,いわゆるチュートリアルモードとして機能しており,IMAGINEの基本操作や戦闘システムを,順を追って学べる作りになっている。

 ヴァーチャルバトルは三つのエリアから構成されており,最初のエリアでは「スライム」,第2エリアでは「ガキ」,第3エリアでは「ウィルオウィスプ」との戦闘が体験できる。テストサーバー上での(しかもβ版クライアントを用いた)プレイということで,戦闘バランスやキャラクターの挙動を論じることは避けさせてもらうが,戦闘システムそのものには,かなりの面白みが感じられた。
 敵を攻撃したい場合には,まず敵をクリックし,ターゲットを確定する。その状態で,ショートカットウィンドウに登録したコマンド/スキルを使い(対応した数字キーを押す),アクションを発動。このあたりは,一般的なMMORPGに近い仕様だ(キャラクターの移動に関しては,移動先を左クリックする方式と,W/A/S/Dキーによる移動が両方採用されている)。
 基本攻撃となるアタックは,続けて使用すると連続攻撃となり,クリーンヒットさせた場合,敵は大きくノックバックする。逆に,敵にアタックを食らった場合にも,プレイヤーキャラクターは怯んだり,ノックバックしたりするので,「ガード」行動が重要となるわけだ。
 IMAGINEの戦闘システムには,アタックはガードに弱く,ガードはラッシュ(ガード崩し的な攻撃)に弱く,(発動まで多少時間がかかる)ラッシュは(発動が速い)アタックに弱い,という具合に,三すくみにも似た相性が存在する。これに加えて,メガテンシリーズではお馴染みの「攻撃属性間の相性」(敵のタイプによって,火属性弱点,聖属性無効など,さまざまな特徴が付与されている)も盛り込まれているわけだから,戦う相手や状況に応じて,的確な戦術をとらなければならない。
 また,魔法攻撃を使う場合には,一度目の使用で詠唱アクション,二度目の使用で発動,という仕組みになっているのだが,詠唱中に攻撃を受けると,詠唱が途切れてしまう。ただし詠唱アクションは,敵の攻撃を受けるか,ほかのアクションを発動するまではキープできるので,詠唱状態を保ったまま,戦闘に突入することも可能。一般的なクリックタイプのMMORPGと比べて,プレイヤースキルや知識の差が出やすいタイトルといえそうだ。



■第三ホーム
今回のテストプレイでは,残念ながら邪教の館には入れなかった
 ヴァーチャルバトルを終えると,デビルバスター達の本拠地である「第三ホーム」に移動する(正確には,第三ホーム内でヴァーチャルバトルに接続していた,という設定なのだが)。第三ホームは序盤の冒険の拠点となる地下シェルターで,内部には武器屋や防具屋などのショップや,悪魔合体を行うための「邪教の館」など,さまざまな施設が用意されている。
 残念ながら,現時点では邪教の館は開店準備中(?)らしく,中に入ることはできなかった。しかしショップはすでに機能しており,キャラクターメイキングでは確認できなかった,初期装備以外のアイテムが売られていた。品揃えやグラフィックスに関しては,今後修正が入る可能性が高いが,興味のある人は,ぜひ画面写真をチェックしてみてほしい(ケブラーベストやチャクラドロップなど,メガテンシリーズではお馴染みのアイテムが販売されている)。

プレイヤーキャラクターの装備スロットは,計13か所。装備品も豊富なので,アバターのカスタマイズ性は非常に高い。メガテンファンとしては,シリーズゆかりのアイテムに注目したいところ


■スギナミ
交渉アクションにはモーションが用意されている。近くのプレイヤーが交渉を成功させたら,そのモーションを参考にしてみるといいかもしれない
 第三ホームから出ると,「スギナミ」フィールドが広がっている。文字どおり,東京の杉並区がモデルのマップなのだが,(ゲーム内設定では)魔神トールによって放たれたI.C.B.M攻撃に始まる「東京大破壊」の影響で,廃墟と化している。
 フィールドには,「ピクシー」や「コダマ」といった悪魔が徘徊しており,ちょっと遠出してみると,「カーシー」なども登場した。
 さて,女神転生シリーズといえば,悪魔と交渉し,仲間ならぬ「仲魔」になってもらうというシステムが(悪魔合体と並んで)有名だが,悪魔との交渉は,当然IMAGINEにも盛り込まれている。
 キャラクターのレベルを一つ上げ(悪魔との交渉は,同等以上のレベルがないと成功しない。ピクシーはレベル2の悪魔だ),さっそくピクシーとの交渉を試してみたのだが……,これがなかなかうまくいかない。まずIMAGINEでは,悪魔との交渉はリアルタイムで,戦闘中に行うことになるため,悪魔から攻撃を受けて交渉コマンドの発動が邪魔されたり,遠くに移動されてしまったりと,タイミングが難しい。もちろん攻撃を加える前に,ノンアクティブの悪魔と交渉することも可能だが,敵によっては弱らせてから交渉したほうが有利なこともあるし,アクティブな悪魔もいるし……。というわけで,かなり手強いのだ。
 また,悪魔にはそれぞれ「性格」が設定されているので,性格に応じた交渉パターンを模索する必要がある。性格に応じて交渉コマンドを使い分けるには,それなりの人格分析能力が要求されるわけである。
 とはいえ,相手はスギナミ最弱のピクシー。最も基本的な交渉コマンドである「挨拶」や「勧誘」を繰り返していたら,どうにか仲魔にできた。仲魔の召喚は,初期装備にもある「COMP」(アームターミナル/ターミナルバングル)を通じて,仲魔ごとに定められた一定量の「マッカ」を消費して行う。IMAGINEではコンシューマ版とは違い,召喚時のみにマッカを消費するので,仲魔を出しっぱなしにしていても,マッカが底をつくことがない。マッカの残量を気にすることなく,お気に入りの仲魔と常に冒険できる点は,メガテンファンにとって,非常に嬉しい仕様である。



 さて,やや駆け足気味ではあったが,IMAGINEのテストサーバープレイレポートは,これで終了。テストサーバー上でのプレイということで,いわゆる「サバ落ち」が何度か発生したものの,クライアントの安定性/完成度はかなり高かった。開発作業の進み具合は,非常に順調だと言えそうだ。11月11日のβプレビューはもちろん,それまでに複数回発表されるであろう続報にも,大いに期待したいところである。(大路政志)


女神転生IMAGINE
■開発元:ケイブ(アトラスと共同開発)
■発売元:ケイブ
■発売日:2007/04/04
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.10/20061020214426detail.html