マグノリアは,PC用将棋ソフト「Bonanza 2.1 Commercial Edition」を11月17日より販売開始する。価格は9800円(税込)。
このソフトは,2006年5月に開催された「第16回世界コンピュータ将棋選手権」で優勝したプログラムとまったく同じものをパッケージ化したもの。Bonanzaは,トロント大学の研究員である保木邦仁氏が独自に開発した将棋ソフトで,従来の将棋ソフトとは違った広い局面の読みと,攻守にバランスの取れた指し手が話題になっていた。コンピュータ将棋らしからぬ棋風で,一時は人間が操作しているのではないかという疑惑も流れたという。世界コンピュータ将棋選手権には,初参戦で見事優勝し,世界最強の座を射止めている。ちなみに,保木氏の専門は理論物理化学だそうだ。 今回の市販化を記念して,11月18日にはトップアマである清水上徹氏/加藤幸男氏との公開対局も行われる(それぞれ2005年のアマチュア竜王戦/アマチュア名人戦の覇者)。現在,日本将棋連盟によってプロ棋士と将棋ソフトの公開対局は禁じられているので,公開可能な範囲では最高レベルの人間対将棋ソフトの対局が展開される模様だ。
また,初回出荷2000本限定でUSB扇風機が付属する。この扇風機は,第16回世界コンピュータ将棋選手権でBonanzaのPCを冷却していたのと同じものだそうだ。 将棋好きな人はもちろん,将棋が趣味のお父さんなどに勧めてみるのもよいかもしれない。世界最強の将棋ソフトと手合わせしてみよう。(aueki)
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### 以下リリースより ###
■ 「Bonanza 2.1 Commercial Edition (ボナンザ2.1コマーシャル エディション)」の特徴
1.特徴的な思考エンジン、「全幅検索」
・手を絞り込まず、局面を網羅的に評価する「全幅検索」を採用しています。 このシンプルな手法は従来の将棋プログラムには採用されておらず、Bonanzaの特徴的な棋風となっています。序・中盤には思いもつかない妙手を繰り出し、中終盤には読みぬけを効率よく発見することが可能です。
・最新技術の機械学習法※を用いて、思考エンジンの局面評価機能を強化しました。将棋の指し方を記述する1万以上の特徴パラメータを、約6万局のプロ・アマ高段者の棋譜から抽出することで、攻撃的で人間らしい棋風を実現しました。
※機械学習法:データが与えられたとき、そのデータにうまくあてはまるモデルを見つけるという操作
2.大会出場時と同じプログラムを体験できる
通常は、世界コンピュータ将棋選手権の決勝ともなれば、サーバー用の巨大コンピュータを使用します。そのため、そのままの状態では市販コンピュータ上での動作は不可能です。
一方、大会時のBonanzaはノートパソコンを使用したことからも、市販コンピュータでも十分に動くように設計されており、特別な動作環境を必要とせずに、十分な棋力を発揮します。
3.マルチスレッド対応
共有メモリ型並列処理に対応しています。インテル社Core2Duoに代表されるマルチコア・CPUを塔載したパソコンであれば、パソコンのリソースを有効活用でき、軽快な動作と美しい画面で、対局をお楽しみ頂けます。
4.Bonanza同士の対戦も可能
中盤の見ごたえのある応酬や、終盤における予想外な指し手などコンピュータならではの対戦を閲覧することが可能です。 ------------------------------------------------------------- ■ 製品概要 ・ 製品名:Bonanza 2.1 Commercial Edition ・ 発売日:2006年11月17日(金) ・ 販売価格定価9,334円(税抜)9,800円(税込) ・ JANコード:4539464001873 ・ 品番:BONA-01 ・ パッケージ:横20cm×高さ24cm×奥行き4.5cm ・ 対応機種:Windows 98SE/Me/2000/XP 日本語版が動作するマシン ・ 画像表示:800×600ドット以上、ハイカラー表示が表示可能なこと ・ HD容量:約120MB使用 ・ 動作環境:メモリ:128MB、CPU:Pentium300MHz以上 ・ メディア:CD-ROM 1枚(インストール時のみ使用) ・ 備考:初回出荷2000本限定で、USB扇風機がつきます。 ・ 発売元:株式会社マグノリア 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-19-9 第一暁ビル 8F
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