JCEntertainmentは,ヒップホップスタイルのストリートバスケゲーム「FreeStyle」(邦題 クールにバスケ FREESTYLE)を開発した会社だ。韓国で開催されているゲームショウG★会場で,同社のブースを訪れると,最初に目に入るのが巨大な目玉のオブジェ。どことなく目○おやじに似たこれは,2005年のG★で発表された「Ghost X」のプロモーション素材の一つ。
Chang, Ji-Woong氏によると,本作の世界観構築では,高橋留美子さんの「犬夜叉」などの日本製コミック/アニメの影響を受けているという
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出展されていたのはアニメーションで描かれたプロモーションムービーのみで,画面写真などは一切なかった。昨年もムービー出展のみだったので,まったく開発が進んでいないように思えるが,同社Strategy Planning TeamのChang, Ji-Woong氏に聞いたところ,2007年の早いうちに韓国でクローズドβテストを行うということなので,それなりに開発は進んでいるようだ。
同氏によると,本作の舞台は2007年のとある街。そこにはGhost Companyという悪いGhost(妖怪)を作っている会社があり,そこがある日,爆発事故を起こしてしまう。その事故により善い妖怪が偶然生まれ,世の中に悪い妖怪と善い妖怪が散らばってしまったという設定だ。プレイヤーは,善い妖怪の力を借りて,悪い妖怪を退治することになる。 本作を簡単に説明すると,横スクロールタイプのオンラインアクションRPGで,イメージ的には「メイプルストーリー」が近いだろう。基本プレイ無料のアイテム課金で,プレイヤーは追加の服装や武器を購入して楽しむ。
特徴的なのは,プレイヤーに協力してくれる善い妖怪の存在。この妖怪は,プレイヤーが“使用”する(?)と武器に姿を変え,戦闘の手助けをしてくれる。妖怪の種類によって武器の種類が変わり,威力や攻撃の方法(弾の出方など)が異なる。 善い妖怪は全部で40種類以上おり,敵がドロップするさまざまな種類の宝石を数種類集めて合成することで,作り出せるという。なかなかドロップされない宝石が材料(?)となる妖怪がいるので,すべての妖怪を仲間にするのは難しいとのこと。妖怪をコレクションする楽しみがあるようだ。
韓国でのターゲットは中高生。西洋ファンタジー,武侠といった,お馴染みのものとは違う世界観というのも,最近のゲームに食傷気味の人には新鮮に映るだろうと,同氏は語っていた。 なお,具体的に決まっていないが日本での展開に興味があり,現在はサービスパートナーを探している最中とのこと。メイプルストーリーの成功例があるので,それに続きたいということらしい。ゲーム内のテキスト量はそれほど多くないので,ローカライズに時間はかからないはず。クローズドβテスト以降の評判が良ければ,早い段階で日本市場に登場する可能性があるだろう。とはいえ,ゲームの雰囲気をつかむためにも,画面写真の公開を待ちたいところだ。(noguchi)
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