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[G★2006#21]次世代FPSを標榜する「Huxley」,メディアセッションを通じて進捗状況が公開に
2006/11/10 15:43
 G★2006の初日にあたる11月9日,WebzenはMMOFPS「Huxley」メディアセッションを開催し,同作の進捗状況を明らかにした。
 セッションでは,Huxleyの開発総括プロデューサーである姜基宗氏が,PC版/Xbox 360版を直接プレイして,同作の概要を紹介。また次期作ローンチングチーム長のNoh, Kwang Pyo氏が,同作に関する今後のスケジュールと,Webzenが掲げる目標をプレゼンテーションした。



Noh, Kwang Pyo氏
 それによると,Huxleyの第一次クローズドβテストは,2007年上半期に,韓国で実施される。最初はPC版のテストを行い,同作の進捗状況をプレイアブルな形で,広く公開する計画だという。そしてオープンβテストを経て商用化し,北米/ヨーロッパ地域での同時ローンチを目指すそうだ。
 なお,Xbox 360版の展開については,PC版よりも若干先送りにするとのこと。PC版と比べ,オンライン経由でのアップデート作業が容易ではないコンシューマゲーム機では,作品の完成度/安定性を可能な限り高めてから勝負をかけたいというのが,その理由といえよう。
 韓国の次に,北米/ヨーロッパ市場での展開を予定している点については,全世界のオンラインゲーム市場の約50%を占めているアジア市場の成長が,ここのところ若干鈍化してきている一方,北米/ヨーロッパ市場は加速度を増して成長してきているからだという説明があった(韓国では,オンラインFPS市場の規模は,2007年度に8000億ウォン規模まで成長すると予測されている)。



姜基宗氏
 MMOFPSを標榜するHuxleyは,キャラクターの成長要素と広大な世界,FPS方式のスピーディな戦闘システムなどを特徴とするタイトル。既存のFPSは,瞬間的な戦術手腕/テクニックが要求される,「戦闘」を繰り返すゲームだが,同作ではより長期的な「戦争」が楽しめるということで,大局的な戦略要素も加味されている。
 姜基宗氏の説明によると,Huxleyのキャラクター成長システムは,キャラクターのステータスやアビリティが上昇していくのではなく,使用できる武器/防具類の種類が増えていき,結果として行動範囲の拡張に結びつくのだという。具体的には,レベルアップ時に得られるポイントを利用して,より優れた武具を所持/使用できるライセンスを取得することで,キャラクターを強化していくようだ。同作にはそれに加え,多彩なスキルが用意されているので,キャラクターの成長ルート/戦闘スタイルのバリエーションは,かなり充実したものになりそうだ。



 Huxleyでは,PvPが可能な地域をBattle Zoneと呼ぶ。Battle Zoneでの勝敗は,キャラクターの成長だけでなく,所属陣営の経済にも影響を及ぼすという。
 なお,Battle Zoneで楽しめるモードのうち,最もオススメなのは,SQUADモードとのこと。これは一人のリーダーと3人のメンバーがチームを組み,相手チームの撃破を目指すという,チームワークと戦術手腕が問われるモードだ。
 また同作には,MMORPGではお馴染みの「クエスト」システムも導入されている。単にNPCを倒しまくるのではなく,報酬を得るための戦闘をソロ/パーティプレイで楽しめるようだ。上級者と初級者が一緒にプレイできるようなクエストもあり,プレイヤーの実力差によるすれ違いや,トラブルなどを防止する意図があるのだろう。



 Webzenによると,Huxleyの目指すジャンルは「FPSを基盤とした新しい形態のMMOゲーム」だという。物理的にも,時間的にも連続した世界,独自のキャラクター成長システム,バリエーション豊かなPvP/PvE,プレイの幅を広げるクエストシステム,そしてPC版/Xbox360版によるクロスプラットフォームなどで,その目標を達成したいと姜基宗氏は語る。また,「既存のFPSでは感じられなかった,FPSの新しい楽しさを具現したい。グラフィックスだけでなく,内容的な進化をとげなければ,FPSジャンルはゲーム市場で生き残れないでしょう」ともコメントした。

 「Mu Online」(邦題 ミュー 〜奇蹟の大地〜)以降,目立ったヒット作を生み出せずにいるWebzen。Huxleyが起死回生の切り札となるかどうかはまだ判断できないが,その挑戦的な作風からは,大きな可能性が感じられる。(Kim Dong Wook)


Huxley
■開発元:Webzen
■発売元:Webzen
■発売日:2007年内
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.11/20061110154314detail.html