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[G★2006#26]Webzenブースレポートその1:MMOFPS「Huxley」プレイレポート
2006/11/11 00:33
 先日,その進捗状況が明らかにされたWebzenの「Huxley」は,FPSにMMOの要素を加えた(もしくはその逆か)意欲作である。同作の進捗状況やゲーム概要は,[G★2006#21]の記事を参照してほしい。ここでは,Huxleyのプレイアブルデモのレポートを中心にお届けする。

 4Gamerでは何度かHuxleyの情報をお届けしているが,ここでゲームの概要をあらためてまとめておこう。
 Huxleyは,SFの世界観を採用しており,人類がSapiensとAlternativeの2種族に分かれて対立しているという未来が舞台となっているFPSだ。それぞれの種族のプレイスタイルは,「Enforcer」「Avenger」「Bantam」の三つが用意されている。ちなみに,Huxleyというタイトルは,小説「The Brave New World」の作者,Aldus Huxley氏にちなんだものだそうだ。
 本作は,MMOFPSと謳われているように,FPSでありながら大人数が同時接続できる点が特徴。ただ,接続したプレイヤー全員が同時対戦するわけではなく,最大5000人が同時接続できるというMMO空間「シティ」と,最大200人(100人対100人)で対戦できるMO空間「バトルゾーン」から成り立つ。つまり「ダンジョンズ&ドラゴンズオンライン:ストームリーチ」や「ファンタシースターユニバース」のように,パーティプレイはMOで行うMMORPGと同じような構成を取っているわけだ。
 またHuxleyは,Unreal Engine 3を採用している点でも注目されている。いや,それは美麗なグラフィックスだけが理由ではない。というのも,実はUnreal Engine 3が扱えるキャラクター数は,64人が最大なのだ。しかしHuxleyでは,Webzenが独自のエンジンを作成し,それをUnreal Engine 3と併用することで,最大100人対100人という多人数対戦を可能にしている。このあたりも地味ながら興味深いポイントである。



 さて,それではHuxleyのプレイレポートに移ろう。本作のプレイアブルデモが展示されたのは,5月に開催されたE3 2006に続き2回めとなる。G★会場で展示されていたバージョンは,E3 2006のものよりAIとNPC戦闘面が強化されているとのことで,PvP戦闘および,マルチプレイヤークエスト(PvE)が体験できた。なお,[G★2006#10]で,HuxleyのPvPシーンを収録したムービーをアップしているので,そちらもチェックしてほしい。

 Huxleyの操作は,一般的なFPS同様,W/A/S/Dキーで移動,マウスで照準移動と攻撃,切り替えを行う形だ。プレイヤーはまず,Sapiens/Alternativeのいずれかを,そして次に「Enforcer」「Avenger」「Bantam」の三つのプレイスタイルとキャラクターの性別を決める。一般的なFPSで,対戦前にチーム/所持武器を決めるような感覚だ。


 その後,シティ内でNPCを見つけ,会話することでバトルゾーンに移動して戦闘開始となる。戦闘マップでは,ごく標準的なFPSといった感じ(FPSのゲーム性に差別化を求めるのもある意味酷だが)だが,Unreal Engine 3を使ったグラフィックスは,やはり美しい。また,ゲーム性の部分では,プレイスタイルによって一時的にキャラクターの移動速度を上げたり,暗所で敵の位置を把握したりなど,プレイの幅を広げる要素がいくつか確認できた。
 なお,筆者がプレイしたキャラクターで利用できた武器は,ショットガン/マシンガン/ロケットランチャー/フリンガーの四つ。別のプレイスタイルを選んだときは武器が一部異なっていたので,使用できる武器(や防具)は,プレイスタイルを特徴づける要素の一つになるのかもしれない。



 Huxleyは,Unreal Engine 3を使った美麗なグラフィックスのFPSとしてはもちろん,MMO要素を付け加えたという意味でも,今後が気になるタイトルだ。日本での展開を含め,4Gamerでは新情報を入手次第続報をお届けする予定なので,期待して待っていてほしい。(oNo)


Huxley
■開発元:Webzen
■発売元:Webzen
■発売日:2007年内
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.11/20061111003339detail.html