[G★2006#50]Unreal Engine 3.0を使用した,リアル志向オンラインFPS「A.V.A」がプレイアブル展示
G★2006に4本の新作タイトルをプレイアブル出展していたNeowizブースで,とくに人気が高かったのが,このオンラインFPS「A.V.A」(Alliance of Valiant Arms)だ。 韓国におけるFPS人気は,日本人の感覚からはちょっと信じられないほどの高さで,G★2006でも,犬も歩けば銃に撃たれる(?)といった案配に,右を向いても左を向いてもオンラインFPS一色といった風情。本作はその中でも,Unreal Engine 3.0を使用した臨場感あるグラフィックスによって,一歩抜きんでたタイトルといえる。
Unreal Engineは,レインボーシックスシリーズや「ポスタル2」,そしてもちろんUnrealシリーズといったFPSから,MMORPG「リネージュII」まで,ゲームジャンルの垣根を越えて,世界で最も広く採用されているゲームエンジンの一つ。描画能力の高さに定評があるが,本作でもその本領が十二分に発揮されている。
正直,G★に山ほど展示されているオンラインFPSのほとんどは,低スペックでの動作やカジュアルプレイヤーを想定していることもあって,言葉は悪いが「チープ」な印象が拭えなかった。本作は,オブジェクトの存在感ある造形や質感,壁に向けて発砲した際の弾痕や,銃撃を受けたときの流血の表現など,高いグラフィックスクオリティで,その他多くのオンラインFPSを一歩も二歩もリードしている。 コアなFPSファンの中には,既存のカジュアル路線のオンラインFPSを軽視していた人もいるかもしれないが,本作を見ればその認識を改めるのではないだろうか。事実,展示機の周囲には常に人だかりが絶えず,試遊しようという人達で押し合いへし合いの有様だった。
本作もまた,韓国で人気の小規模戦がメインとなっており,リアル志向のプレイヤーをターゲットに想定しているとのこと。韓国では12月にクローズドβテストが予定されており,オープンβテストは2007年前半になる見込み。正式サービス後の料金体系は未定ということだが,アイテム課金制になると見てほぼ間違いないだろう。日本国内でのサービスについても同じく未定とのことだったが,本作の日本展開に期待を持ちつつ,今後の動きにも注目していきたい。(ginger)
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