[G★2006#97]小さな子供もキーボードで楽しむアクションRPG「CHAOS GEM」
韓国でコナミの販売代理店を務めるパブリッシャUNIANAのブースでは,プレイステーション3用ソフト「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」のムービーがスクリーンで上映されていた。G★2006では数少ない,コンシューマ系タイトルがメインのブースということもあり,ほかとは少々異なる雰囲気。そんな独特な空気のブースで,10歳にも満たないような子供達が夢中になってプレイしていたゲームが「CHAOS GEM」だ。 本作は横スクロールタイプのオンラインアクションRPG。左右のカーソルキーで移動を行い,あとは攻撃ボタンとジャンプボタンが設定されているだけ。基本的にはこれだけの操作でゲームを楽しめるが,「↑→↓+攻撃」といったような,コマンド入力型のスキル技も用意されている(筆者は16種類を確認した)。 ステージクリア型のゲームで,ステージとステージの合間に,ショップで武具などのアイテムを購入できる。また,RPGというからには当然だが,レベルアップによる成長要素などもある。最大6名による同時プレイができ,ストーリーモードとPvPの2種類がプレイ可能だ。 ビジネスモデルは“基本料金無料+アイテム課金”で,12月中に正式サービスの開始を予定しているとのこと。
試遊台でプレイした感触としては,キャラクタの横移動スピードとキーレスポンスが若干遅いため,全体的に動きがもっさりしているのが気になった。また,せっかくの3Dグラフィックスがゲームシステム面で十分には生かされておらず,2Dゲームとあまり代わり映えがしないのも残念。 例えば「KoongPa」の“マルチラインシステム”のような,奥行きが感じられる仕組みが欲しかったところだ。2006年末にブース出展されるタイトルにしては,いささかインパクトに欠ける,というのが個人的な感想である。
しかし,シンプルで誰でも簡単に遊べるためか,試遊台で遊ぶ人が途絶えることがなかったのも事実。しかも誰もがとくに不満そうな様子もなく,楽しくプレイしていたように見えた。筆者のようなコアプレイヤーは,本作のあまりにオーソドックスなシステムに物足りなさを感じてしまうのだが,ゲームはただ複雑にすればいいというものではないということを,あらためて感じさせられた。(ライター:川崎政一郎)
|
|
CHAOS GEM |
|
|
|
|
|
|
COPYRIGHT 2005 BY UNIANA. ALL RIGHTS RESERVED |
|
|