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衝撃スクープ? 次の「ザ・シムズ」はこうなる
2006/11/27 18:42
 右および下の写真を初めて見て,これが「ザ・シムズ」の最新作のキャラクターだと分かる4Gamer読者はそう多くないだろう。この3頭身で妙に可愛いキャラが次のシムズ? ああ,びっくり! ……って,まあ,知っている人はもう知っているでしょうけど,これは,任天堂Wii版シムズ。タイトルは「ぼくとシムのまち」(仮題)で,日程/価格は未定ながら,エレクトロニック・アーツから2007年の発売が予定されている。
 PCだけでなく,各種コンシューマ機に移植されて世界的な人気を持つザ・シムズシリーズ。「PCゲーム情報サイト」の4Gamerではあるが,11月25日に海浜幕張駅そばのレストランでEAが開催したプライベートデモに出かけてきたのである。折りしも幕張メッセでは,任天堂による「Wii体験会東京大会」がにぎにぎしく開催されており,コンシューマ系のゲームメディアが集合。なので,Wii版シムズを世界初公開するのにこれ以上のタイミングはないというわけだ。



プロデューサーのミッチ・上野氏(右)とチーフプランナーのロビン・ハニキさん(左)
 説明してくれたのは,このためにカリフォルニアのEA本社から来日したプロデューサーのミッチ・上野氏と,チーフプランナーのロビン・ハニキさん。ゲーム開発の進捗状況としてはまだ20%程度で,メディアに公開されたのは,キャラクターと家を制作できるエディタ画面だけだったが,ゲームに漂うポップな雰囲気はよく分かった。
 PC版のザ・シムズと異なるのは,キャラクターの見かけだけでなく,例えば自由に街の中を歩き回ったり,家や家具を作ったり,街の人にミッション(のようなもの)を頼まれたりと,全体に「理想の街を造り上げる」という方向にゲーム性が変わっていることだ。
 対象年齢が若めであることから,当然ながら「夫がいるのに若い男性によろめく妻」とか「10人の異性とウフフなことをするのが願望の青年の挫折」みたいな要素はオミットされているとのこと。このキャラクターでそんな大人っぽい人間関係を再現しようとしても,まあ,無理だろうけど。




 上野氏によると,このWiiシムズプロジェクトには60名近くが従事しているとのこと。EAのシムズ部(The Sims Division)全体では300名近い陣容を誇っており,想像通り,すごい規模である。ちなみに,ウィル・ライト氏が設立したMaxisは完全に再編成されてシムズ部に名前を変え,今後はゲームスタート時のロゴなどもなくなってしまうらしい。1987年の「シムシティ」以来のブランドネームだったが,時代は変わるなあ。
 シムズ部はカリフォルニア州レッドウッド・シティにあるEAヘッドクォーター内に置かれているが,ウィル・ライト氏本人は,サンフランシスコ湾の対岸,ウォールナット・クリークにあるカリフォルニア・プラザビル6階,旧Maxis本社オフィスで「Spore」制作に余念がないそうである。また,噂の「ザ・シムズ3」についての新情報はさすがに得られなかった。残念。……と,Wii対応ゲームのプライベートデモに出席してゲームの話をあまり聞かず,PCの話ばかり聞く4Gamerであった。

 PC版「ザ・シムズ2」ファンにとってはいささか微妙な雰囲気のぼくとシムのまちだが,発売後,どのような評価を得るのかは,ちょっと気になるところだ。(松本隆一)


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http://www.4gamer.net/news/history/2006.11/20061127184206detail.html