「英雄オンライン」,キャンペーン「英雄新生」の変更点をスクリーンショットでチェック
左からマーケティングの石坂健一氏,企画(プランナー)の安田文彦氏,CMOのKim Shin氏。今回の「英雄新生」のコンセプトについて解説してくれた
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エムゲームジャパンは12月7日より,同社が運営中のMMORPG「英雄オンライン」の新生キャンペーン「英雄新生」を実施している。これは定番の「アップデートパッチ」に加えて,数多くのゲーム内「イベント企画」,そして「公式サイトの大幅リニューアル」という,三つの要素によって構成されたキャンペーンで,“新生”の名に恥じないボリュームがあるのだ。
本キャンペーンの規模がここまで大きくなったのには,れっきとした理由がある。去る9月2日に行われた,同社主催による「ユーザー懇談会」を覚えている読者もいるだろう。あの歓談会において得られたフィードバックを韓国の開発側へ届け,それを一気に反映させたのが本キャンペーンというわけだ。
さまざまな試みが統合されたキャンペーンとなっているが,内容は,それぞれ「上級レベル」「中級レベル」「初級レベル(新規含む)」「一度離れた人」の4タイプに向けられていることが分かる。その視点に立って,現在公開されているキャンペーン内容を簡単に分類してみよう。なお「英雄新生」では,これ以外にも2007年1月11日まで,さまざまなイベントが予定されている。
・上級レベル向け:ボスモンスター追加,セットアイテム追加,モンスター弱体化 ・中級レベル向け:マップ調整により狩り場不足解消,アイテム追加 ・初級レベル向け(新規含む):「10・20・30」イベント ・一度離れた人向け:「お帰りなさい侠客様」イベント
公式サイトも全面リニューアル。チャット感覚で書き込める「一言広場」など,5種類の掲示板が設置された
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そして,これら4タイプのプレイヤー層を交流させ,結びつけるために,コミュニティ面の強化も同時に図られている。例えば「門派」(ギルドに相当)を創設するための費用を200万両に引き下げたり,公式Webサイトの掲示板機能を強化(5種類の目的別掲示板を設置)したりといった改良がなされている。本作はもともとソロプレイ中心のゲームバランスで,プレイヤー間のコミュニティが形成されにくいという側面があったが,それが「英雄新生」によって補われるのである。
ちなみに余談になるが,この12月7日に実装された5種類からなる新掲示板システムは,本作を皮切りに,いずれは「熱血江湖オンライン」や「LOST ONLINE」などといった,同社が運営するほかのタイトルにも順次導入していく予定とのことだ。
そして今回,開発中のクライアントに実際に触れることができたのは収穫である。本稿では,そのとき撮影したスクリーンショットをもとに,主なアップデート内容をビジュアルでおさらいしていこう。
キャラクター選択画面,作成画面が変更されたほか,キーコンフィグが可能になったなど,システム面での目立った変更点も多い
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■改善されたユーザーインタフェース
アップデート後の英雄オンラインに触れて最初に気づいたのは,ユーザーインタフェースがリニューアルされている点だ。とりあえず掲載画像を見てもらいたいが,例えば画面下部にあるショートカットキーの登録数が,従来の8個から12個に増えている。また,画面右下にあったコマンドメニューも再構築され,右下と左下に分割表示されている。そのため,従来のように上下方向へスクロールさせずとも使用できるようになっているのだ。以前よりもユーザーアビリティが増しているのが,よく分かる。 ほかにも,画面右上のステータスウィンドウ部分が半透明になったり,画面右下にあるミニマップの中で,キャラクターの向いている方向が扇状(赤色)に表示されたりなど,よくよく見ると細かいところが微妙に改善されている。
最後の写真のステータス画面を見てみると,さりげなく「風」「水」「土」の3属性が追加されている。これについて聞いてみたところ,例えば各属性を秘めた武器や防具,さらには属性攻撃を行ってくるモンスターといったものが,今後追加される予定のようだ。こういった属性アイテムなどが実装されるのはしばらく先とのことなので,期待して待っていよう。
■強力な新ボスが追加
※撮影には一部GMモードを使用しています
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続いては, 二つのエリアに追加されるボスモンスターについて。
●屍血鬼 最初に紹介する「屍血鬼」は,ダンジョン「血巳洞」の中心部に登場するボスだ。一見セクシーな女性の姿をしているが,近づくやいなや三桁のダメージを立て続けに受け,あっという間に倒されてしまった……。周辺にいる僕(しもべ)達も手強い。
●馬天神 もう一方のボスモンスターの「馬天神」は,ダンジョン「萬洋鉱山」の最深部に登場する。巨大な馬にまたがった巨漢の男で,しかも3体の従者を引き連れている。馬天神との戦闘では,同時に最大4体を相手にするわけで,パーティプレイ必須の高難度に設定されている。
ボスモンスターの強さについては,現時点で最もハイレベルなモンスターであることは想像に難くない。果たして,これほどまでに強いボスモンスターを倒した先には何があるのだろう。レアアイテムを入手できるのか,それともクエストが関係しているのか,今から気になるばかりだ。
左:屍血鬼
右:馬天神
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■新装備としてセットアイテムも登場
英雄新生においては,新たな武具もいくつか追加される。レアアイテムやイベント用アイテムなどいろいろあるが,これらの中でとくに注目したいのは,名前が緑色で表示された「セットアイテム」である。セットアイテムそのものは,ほかのタイトルでも比較的メジャーな存在だが,一応説明しておこう。セットアイテムとは,単体でも装備品として使えるが,同種のものを一式(鎧,兜,篭手,といった具合)揃えると,能力値にさらなるボーナスが付与されるというもの。 本作のセットアイテムは,シリーズすべてを揃えなくてもボーナス効果を得られる。つまりパーツを二つ以上揃えると,ボーナス効果が少しずつアップされるという仕組みだ。セットアイテムを全部揃えるのは,かなりの労力がかかるのが普通なので,これはとてもありがたい仕様だ。
現在導入が予定されているセットアイテムには,レベル30代後半以降を対象とした「血雷鷹彫」セットと,レベル50代後半以降を対象とした「天雷鬼龍」セットの2種類がある。入手方法についてはモンスターからのレアドロップが大半で,一部の部位は製造(合成)アイテムとなっている。
■存分に戦えるノンペナルティのPvPエリア
PvPに関しては,正派と邪派に分かれて行うための,「無限対戦場」というエリアが新たに実装される。無限対戦場には,天龍城にいるNPC「英雄戦管理人」に話しかけることで,瞬時に移動できる。とにかく広くて何もないのが特徴という,まさに大人数で殺し合うためのエリアといえる。 このPvPマップでは,相手に倒されてもデスペナルティが一切発生しない。これまでは経験値ロストが怖くて対人戦に尻込みしていたという人も,ここでなら何も恐れることなく気軽に挑戦できるだろう。
■頼りになる? 人型の霊獣
童子僧 阿真
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最後に紹介するのは,プレイヤーのペットとして共に戦ってくれる「霊獣」について。これまでは動物タイプの霊獣のみだったが,今回新たに「人型」の霊獣が3種類追加される。具体的には少年の姿をした「童子僧 阿真」,女の子の「修練生 美瑛詠」,暗殺者の「黒峡 剣魂」の3タイプだ。これらの霊獣は,いずれも「英雄ガチャ」の景品として導入され,低確率で入手できる。三つのうちどれを得られるかはランダムなのが悩ましいところ。 ちなみに霊獣は,行動パターンを「一般」「戦闘」「支援」「回避」の中から随時選択できる。セット後はAI操作で自動的に行動してくれるため,レベリングのときなどに重宝するだろう。
左:修練生 美瑛詠
右:黒峡 剣魂
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本稿で紹介したものは,「英雄新生」の一部に過ぎない。どのような内容なのか,さらに気になるという人は,「11月24日」「11月29日」「12月5日」「12月7日」の記事を参考にして頂きたい。 ちなみに,「英雄新生」の一要素として,公式Webサイトの完全リニューアルも行われており,ゲーム全体の雰囲気は今後がらりと一変することだろう。このキャンペーンがユーザーにどのように受け入れられるか,注意深く見守っていきたい。(川崎 政一郎)
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