XFX,オーバークロック版GF8800カード発表&Fatal1tyブランドも復活
シネックスは,本日(2006年12月15日),PINE Technologiesの新作XFXブランドグラフィックスカード3種を発表した。XFXというと,最近はNVIDIAの新GPUが出るたび,ほぼ同時にオーバークロック版の製品を発売するなど,ユニークな展開をしているブランドだ。今回発表された3種ともオーバークロック版のグラフィックスカードである。
まず,XFX GeForce 7600 GT Fatal1ty Professional Seriesは,有名プロゲーマーであるジョナサン・Fatal1ty・ウェンデル氏のFatal1tyブランドでの製品となった。同氏については,4Gamerの記事で何度か名前を見たことのある人もいるだろう。世界一有名なプロゲーマーで,彼の名前を冠したゲーム向け製品があちこちから生産されている。グラフィックスカードについては,以前は,ABITがFatal1tyブランドのゲーマー向け製品を扱っていた。同社が,USIに買収されてマザーボード専業ブランドとなり,現在もマザーボードではFatal1tyブランドを続けているものの,グラフィックスカードのFatal1tyブランドは空席となっていた。そこに選ばれたのがPINE TechnologiesのXFXである。
今回の製品は,Fatal1tyブランドグラフィックスカードの第1弾となる。オーバークロックには強い同社は,従来製品でオーバークロックモデルも発売しているが,Fatal1tyの名を冠する今回のモデルは,桁違いの仕様となっている。オーバークロックされた製品が多いGeForce 7600 GT搭載カードとしても,最速の仕様であり,しかもファンレスである。
| コアクロック | メモリクロック
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リファレンス | 560MHz | 1.4GHz
| XFX GeForce 7600 GT XXX Edition | 590MHz | 1.6GHz
| XFX GeForce 7600 GT Fatal1ty | 650MHz | 1.6GHz
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ファンレス製品は,ケース内のエアフローに多少気を遣わなければならないのだが,機械的な故障がなく信頼性が高いこと,静粛性を追求できるといったメリットがある。この製品は,単に性能が高いだけでなく,こういった付加的な特徴を備えている点が面白い。 予想価格は2万4800円程度で,来週から出荷開始される模様。
この角度では見えにくいが,DVI端子には緑色のコネクタが使われている
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続いて,GeForce 8800製品2種のクロックアップ版も発表された。XFX GeForce 8800 GTX XXX EditionとXFX GeForce 8800 GTS XXX Editionである。
以下の表を見れば分かるように,ほとんど不可能と言われていたGeForce 8800シリーズでの,堂々たるオーバークロック製品である。GeForce 8800 GPUチップ,DDR3メモリチップとも高クロックに耐える選別品が使用されている。
| コアクロック | メモリクロック
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GeForce 8800 GTXリファレンス | 575MHz | 1.8GHz
| GeForce 8800 GTSリファレンス | 500MHz | 1.6GHz
| XFX GeForce 8800 GTX XXX Edition | 630MHz | 2.0GHz
| XFX GeForce 8800 GTS XXX Edition | 550MHz | 1.8GHz
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クロックが違うことと,基板の色が緑色であることを除けば,同社の従来製品と仕様の違いはない。冷却システムも同じである。 予想価格は,XFX GeForce 8800 GTX XXX Editionが9万1800円程度,XFX GeForce 8800 GTS XXX Editionが7万1800円程度で,XFX GeForce 8800 GTX XXX Editionは年内の出荷,XFX GeForce 8800 GTS XXX Editionは12月下旬出荷開始となる模様。
最強グラフィックスカードを求める人には,注目の製品となりそうだ。(aueki)
SLIでの動作デモをするGeForce 8800 GTX XXX Edition
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