[韓国ゲーム事情#632]オンラインプロレス「反則王」開発中
Kimの韓国最新PCゲーム事情#632
「巨商伝」の開発元JOYON ENTERTAINMENTがオンラインプロレスゲーム「反則王」を開発中(2006/12/15)
Text by Kim Dong Wook特派員
MMORPG「巨商伝」「巨商伝2」の開発元,JOYONがオンラインプロレスゲーム「Foul King」(反則王)を開発中だ。タイトルの由来は,韓国で2000年に公開されたプロレス映画「反則王」にある。この映画がヒットしたため,韓国人の多くはこの言葉を聞くとプロレスを連想する。
本作は,3頭身のコミカルで可愛らしいSDキャラクターを操作し,プロレス特有の技の数々を繰り出して相手を倒すというもの。 技の種類は300以上と豊富だが,基本操作に使用するのはカーソルキーとZ(反則技),X(パンチやつかみ技),C(蹴り技)のみと,いたってシンプルだ。
本作の最大のウリは,キャラクターコレクションにある。カジュアルゲームが持つコレクション性といえば,その多くはキャラクターを飾る装備アイテムにある。だが本作の場合は,個性的なキャラクターを集めていき,軍団を完成させる楽しみがあるのだ。 登場する軍団は,正統派ストロングスタイル軍団「Hurricane」,Hurricaneと敵対する覆面軍団「Mask Boys」,「Frankenstein」や「Pumpkin Head」などがいる怪奇派軍団「Horrible Family」,童話に登場する王女達の軍団「4プリンセス」(編注:「フォーホースメン」が元ネタか?),妖しげな技を繰り出す「猟奇Brothers」など。キャラクターを集めて軍団を完成させると,全員をリングに上げての合体殺法を出せるのも,コレクション意欲をかき立てるだろう。 キャラクターは,ファイトマネーで購入できるだけでなく,ほかのプレイヤーとのトレードも可能。今後は,プレイヤーのコレクションをWebで公開するシステムも準備中とのことだ。
本作では一試合につき,3人までの選手を出すことができる。といっても,同時に操作したり,タッグマッチのように途中で交代をさせたりするのではなく,最初に出ていたキャラクターが負けたら次のキャラクターを登場させ,最終的に3キャラクターがすべて負けたら敗北という形。イリミネーションマッチのようなルールになっているようだ。 各キャラクターは“士気”“コンディション”などの変動するパラメータを持っているので,状態が良いものを選べば試合を有利に進められる。逆に言えば,多くのキャラクターを持っているほど,試合に出すキャラクターの選択に幅が出て,常に有利な条件で臨めるというわけだ。 通常のルールに加え,乱入や乱闘が中心の「フリーマッチ」なども用意されている。タイトルどおり,多種多様な反則技や凶器攻撃も準備中であるとのこと。ただし凶器攻撃は,一歩間違うと反撃にあってしまうこともあるらしい。
なお,本作のプレイムービー2種類をUpしたので,どんなゲームか気になる人は,ぜひチェックしてほしい。
■プレイムービーその1(2分40秒:20.0MB,WMV) ■プレイムービーその2(4分17秒:32.4MB,WMV)
本作のクローズドβテストは,2007年上半期中に行われる予定。プロレス人気が高いとはいえない韓国で,本作がどこまで受け入れられるか注目だ。
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