Windows Vista中心の展示会「AKIBAX 2006」開幕。週末には注目のセッションも
AKIBAX 2006の会場となっているAKIBA SQUARE
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古くから秋葉原に親しんでいた人には懐かしい名前のイベント「AKIBAX」。2001年を最後に長らく開催されていなかった同イベントが,Microsoftをメインスポンサーに,「AKIBAX 2006 Powered by Windows Vista Ultimate」(以下AKIBAX 2006)として5年ぶりの復活を果たした。開催期間は2006年12月22日(本日)から24日までの3日間となっている。
初日のスポンサーセッションで講演したRob Csongor氏(Vice President, Worldwide Corporate Marketing, NVIDIA)
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JR秋葉原駅近くの高層ビル,秋葉原UDX 2Fにある「AKIBA SQUARE」を会場としたAKIBAXでは,メインステージにおいてWindows Vista関連の解説や,さまざまなジャンルの芸能人によるトークショウが開催される。また,ゲーマーにとっても意味のあるところでは,スポンサーセッション「Sponsor Open Theater」の存在が挙げられるだろう。 例えば22日には,NVIDIAや日本AMDがセッションを実施。NVIDIAのセッションでは同社コーポレートマーケティング担当副社長のRob Csongor(ロブ・チョンガー)氏が,「Windows Vistaでは,ゲーム用途以外でも3Dグラフィックスが重要」と述べ,OSがGPU(グラフィックスチップ)を利用することで可能になることを,いくつかの実例とともに紹介した。
チョンガー氏は,「一般消費者から見て,当たり前のように実現されている技術こそが重要」と述べる。そして,スポーツ中継の生放送にリアルタイムで情報を載せるようなことができるようになった例や,Windows上でのGPU処理によるスライドショウのデモなどを挙げながら,こういった新しい体験を,Windows Vista時代ではNVIDIAのGPUが“当たり前に”処理していくとした
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土居憲太郎氏(日本AMD マーケティング本部 マーケティング部 デスクトップ/モバイル プロダクトマネージャー)
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また日本AMDのセッションでは,同社の土居憲太郎氏が,Quad FXプラットフォームのメリットをエンドユーザーに向けて解説。 Quad FXシステムは,国内のホワイトボックスメーカーなどから,2007年1月に出荷され,ボックスCPU(=2個セットの店頭向け製品)も2月に出荷されると予告した。セッションのゲストとして登壇したASUSTeK ComputerのLinda Hsieh(リンダ・シェ)氏が,対応マザーボード「L1N64-SLI WS」を,やはり2月頃に発売すると発表していた点も付記しておきたい。
レビュー記事でお伝えしているように,現時点では,Quad FXはそれほどゲーム向けといえないが,パーツ単位で購入できるとなると,試してみたいと思う人も少なくないだろう。この点においては嬉しい情報といえるかもしれない。なお,L1N64-SLI WSは,5万円前後で店頭に並ぶ予定だそうだ。
L1N64-SLI WS(左)は,会場内のASUTeK Computerブースで展示されていた。右は日本AMDブースにあったQuad FXデモシステム
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マイクロソフト フライト シミュレータ Xの試遊台。確認できた限り2台あった。操作が分からない場合は,スタッフが教えてくれるとのこと
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このほか会場には,Microsoftやパートナー企業がブースを構えており,製品版のWindows Vistaや対応製品を,実際に試用できるようになっている。そのなかでは,「マイクロソフト フライト シミュレータ X」の試遊台が用意されている点に注目したい。 また,ロジクール(Logitech)が対応ドライバを用意して,ゲーマー向けキーボード「G15」や各種マウス製品をWindows Vista上で動作させていたのも,見どころの一つといえるだろう。 ロジクールによると,このドライバは今回が世界初公開。一般向けWindows Vistaの発売に合わせて公開される予定の新ドライバ(=SetPoint)では,ホイール動作一発でFlip3Dを利用できるようになったりするようである。
ロジクール(Logitech)ブースでは,新SetPointを用い,既存の製品がWindows Vista上で問題なく動作することをアピールしていた
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会場にはそこかしこにWindows Vista製品版(RTM)の体験用PCが用意されている
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イベントスケジュールはAKIBAX 2006の公式サイトに詳しいが,そのなかでも,チェックしておきたいセッションについては,下にまとめてみた。秋葉原限定イベントなどで,地方在住の読者にはちょっとつらいが,週末に秋葉原へ出かける用事があるなら,会場を覗いてみるといいだろう。(佐々山薫郁)
●12月23日の主要セッション- 2:15PM〜2:45PM 「AMD製品のご紹介」(日本AMD)
※土居氏により,8コアやFusionについての解説が行われる予定 - 5:30PM〜6:00PM 「インテル天野が語る Windows Vista に最適! インテル Core 2 Duoプロセッサー」(インテル)
※自作PCユーザーの間で“神様”に祭り上げられつつある天野氏の講演 ●12月24日の主要セッション- 12:45PM〜1:15PM 「Windows Vista に最適なグラフィックス」(日本AMD)
※旧ATI Technogiesの信垣氏による,率直なコメントが聞ける予定? - 4:45PM〜5:15PM 「インテル天野が語る 行く年,来る年! 行くCPU,来るCPU!!」(インテル)
※天野氏,クリスマスイブにも登場
なお,AKIBAX 2006会場の目の前にある「プロント IL BAR」は期間中「エヌビディア・カフェ」として営業中。(別に飲み物が無料になったりはしないが)中ではWindows Vista体験機が用意されているほか,クイズに答えると「GPUキーホルダー」がもらえるキャンペーンも行われている
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