Electronic ArtsのJapan Studioが閉鎖されるというニュースが,Game Spotの「こちら」などで報じられている。現在,アメリカのEAおよび,日本のエレクトロニック・アーツからの公式発表は行われていないが,4Gamerが日本側に確認したところ,「事実」とのこと。閉鎖はおそらく年内中に行われ,今後,日本での開発はEAP(EAパートナーズ)に統合される予定になっている。 「シムシティ DS」(2月22日),「ドラゴン桜DS」(3月8日),「テーマパーク DS」(3月15日)など,国産のタイトルの発売が三つも予定されているところへこの閉鎖の話が出てきたわけで,いささかショッキングに映るニュースだ。
各地にあるEAの“スタジオ”は,ワールドワイドなタイトル制作を目的とした開発チームで,EA本社によって統括される。エレクトロニック・アーツもそれとは別の開発チームを持っており,今回の閉鎖は,その二つをまとめてゲーム制作を一元化しようという動きによるもの。 そもそもJapan Studioは,編集部が把握している限りでは3年前に活動を開始したもの。初っ端のプロジェクトであった「次世代機用格闘ゲーム」が残念なことにキャンセルされてしまい,テーマパーク DSの発表まで,なかなか檜舞台に立つチャンスがなかったという経緯がある。
4Gamerを含め「日本スタジオ閉鎖」という表現なので,これは一大事,かと思うかもしれないが,上記のように現実的には(少なくとも今は)組織変更の延長となる。今のエレクトロニック・アーツのVice Presidentは本国とのつながりが強いし,そうそうなことで大きな変動はないと思われる。なお4Gamer読者がもっとも気になるであろう“海外のEAタイトルの販売業務”については,なんら変更はない。
というわけで,すでに発表されたDS3タイトルは間違いなく発売されるし,今後,日本でのゲーム開発(もっぱら携帯ゲーム機向け)は継続されるとのこと。30名ほどいるとされるJapan Studioの関係者も,そちらの業務に移るのかもしれない。なおシムシティ DSおよびテーマパーク DSは,ワールドワイドでのリリースも予定されている。(松本隆一)
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