GeForce 8/7/6向けのVista用β版ForceWareがアップデート
NVIDIAは,GeForce 8/7/6ファミリーをサポートする「Windows Vista」対応グラフィックスドライバの最新β版,「ForceWare 100.64 Beta」をリリースした。原稿執筆時点となる2007年2月14日時点では英語版のみが提供されており,32bit版,64bit版とも,NVIDIAのオフィシャルサイトから入手できる(※リンクをクリックすると,別ウインドウでダウンロードページを開きます)。
リリースノートを読むまでもないかもしれないが,ForceWare 100.64 Betaにおけるトピックスはもちろんバグフィックスだ。主に,以下の問題が解決したとされている。
●ForceWare 100.64 Betaで解決した主な問題(32bit版Windows Vista)- NVIDIAコントロールパネルにある「フラットパネルスケーリングの変更」が正しく動作していなかった問題
- 「GeForce 8800 GTS」搭載環境で「Quake 4」を実行し,「Multiple CPU/Core」をオンにしてマルチプロセッシングを有効化すると,フレームレートが大きく落ちたり,ゲームがクラッシュしたりする問題
- 「GeForce 8800 GTX」あるいは「GeForce 7900」シリーズ搭載環境で「Dark Age of Camelot」をプレイすると,影の表示がおかしくなる問題
- GeForce 8800シリーズあるいは「GeForce 7800 GTX」搭載環境で,「Prey」を1920×1200ドット,4xアンチエイリアシング有効という設定にしてプレイすると,セーブ処理後にフレームレートが低下する問題
- 「GeForce 7600 GS」あるいは「GeForce 7300 GT」搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルから「フラットパネルスケーリングの変更」を行うと,デスクトップの画面表示がおかしくなる問題
●ForceWare 100.64 Betaで解決した主な問題(64bit版Windows Vista)- 「GeForce 8800 GTS」搭載環境で「Quake 4」を実行し,「Multiple CPU/Core」をオンにしてマルチプロセッシングを有効化すると,フレームレートが大きく落ちたり,ゲームがクラッシュしたりする問題
これまでの公式β版,「ForceWare 100.59 Beta」以前が抱えていた問題や制限――詳細は2007年2月1日の記事を参照してほしい――の多くは未解決。NVIDIA SLI構成でのベンチマークテストは推奨されていなかったり,NVIDIAコントロールパネルでサポートされるべき機能に未実装のものが多かったりと,完成度はまだまだだ。厳しいことを書かせてもらえば,Windows Vistaが発売されて半月経っても正式版ドライバを提供できていないNVIDIAは,批判されてしかるべきである。
とはいえ,最近になって,「Vista Quality Assurance」というページを開設し,広くバグレポートを求めるなど,正式公開に向けた努力継続の姿勢を見せていることは評価してもいいのではなかろうか。残念ながらVista Quality Assuranceで受け付けられている言語は英語だけだが,Windows Vista上でGeForceを使っている人は,国内タイトルにおけるバグレポートや,“普段使い”におけるおかしなところなどを積極的にレポートすると,きっと正式公開日は早まるはずだ。(佐々山薫郁)
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