「Grand Theft Auto」シリーズでおなじみのRockstar Gamesが,次世代コンシューマ機用タイトルのゲームエンジンとして,euphoria Engineを採用すると発表した。
euphoria Engineは,Rockstar Gamesと同じイギリスに本社を置くNaturalMotionが開発したミドルウェアで,プレイステーション3,Xbox 360およびPCに対応している。DMS(Dinamic Motion Synthesis)と呼ばれる技術をベースとしており,人体の自然な動きを表現できることが特徴。最近ではLucas Artsが開発中の「Star Wars: The Force Unleashed」に採用されたほか,「Indiana Jones」シリーズの最新作にも使われることが決まっているという,近頃,売り出し中のミドルウェアである。Lucas Artsが公開したStar Warsのデモ映像などに見られるその高い表現能力も話題になっている。なお,Rockstarがどのタイトルにeuphoria Engineを使用するかといったことはまだ発表されていない。
GTAシリーズが絶好調なのにもかかわらず,親会社であるTake-Two Interactiveは業績不振が続き,2月半ばには格付け会社から評価ランクを下げられている。EA Sportsに対抗するために立ち上げた2K Sportsにもこれといったヒットが出ていない現状で,稼ぎ頭のRockstarに対する期待も大きいはずだ。それだけに,この新エンジンを使ってどのようなゲームが発表されるのか楽しみである。9月の発売が予定されている「Grand Theft Auto 4」に採用される可能性もあるだろう。(松本隆一)
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