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「リネージュII 〜The Chaotic Throne〜インタールード」先行プレイレポート:太古の島/アイテム精錬/血剣アカマナフについて
2007/03/09 18:28
 2007年3月27日に実装される予定の大規模アップデート「インタールード」によって,MMORPG「リネージュII」は,“The Chaotic Chronicle”から“The Chaotic Throne”へと生まれ変わる。
 とはいっても,The Chaotic Throneにおけるインタールードは,The Chaotic Chronicleにおけるプレリュードに相当する,「序章」的なアップデートなので,新しいマップが大量に追加されたり,使用できる種族/職業が増えたりなど,派手な拡張は行われない。そういった意味では,インタールードはリネージュIIプレイ歴がある程度長い,中〜上級者向けのアップデートと言えるだろう。

 リネージュIIの公式サイト内特設ページでは,すでに「物語」「太古の島」「アイテム精錬」「新スキル」などに関する情報が公開されており,本日3月9日には,「血剣」の情報も公開された。
 4Gamerでは,それらの内容をより詳しく調べるべく,エヌ・シー・ジャパンにお邪魔して,テストサーバー上で動作するインタールードをプレイしてみた。今回は,太古の島/アイテム精錬/血剣アカマナフについてレポートしよう。



■レベル80の三次職でもソロプレイは厳しい?
■極めて難度の高い新マップ「太古の島」

ルウン〜太古の島間の乗船券は,ルウンでは3万アデナ,太古の島では3万7500アデナで販売されている。高レベルキャラクターにとっては大した金額ではないかもしれないが,決して安い価格設定ではない。基本的には,泳ぎで移動することになりそうだ
 テストサーバーに接続してまず確認したのは,インタールード唯一の新マップである「太古の島」だ。リネージュIIの神話では,最も偉大な者が神であり,その次に位置するのが巨人だとされている。太古の島は,そんな巨人さえもが脅威と感じるほどの存在と,何らかの関係があるらしいのだが,果たしてその存在とは……?

 太古の島は,ルウン城の南に位置する孤島。上陸するためには,ルウンから出港している定期船を利用するか,泳いで向かうことになる。とはいえ,定期船に乗るにはチケットを購入しなければならないし,タイミングによっては乗船を待たされることもあるので,移動手段としては泳ぎが主流になりそうだ。

 太古の島の上陸地点には,消耗品や鉱物を販売する商人や,クエストを与えてくれるNPCなどが点在していた。商人が販売している商品の中で注目したいのは,一定時間,毒と麻痺に対する耐性を高めるという「太古のポーション」(価格は7500アデナ)。効果が太古の島限定なのか,それともあらゆる毒/麻痺に対して有効なのかは確認できなかったが,少なくとも,太古の島には毒/麻痺攻撃をしてくるモンスターが多いということなのだろう。実際に狩りをするときには,一応購入しておいたほうがいいかもしれない。
 太古の島で受けられるクエストに関しては,すべてレベル75以上のキャラクターを対象とするものだった。クエスト内容については,以前4Gamerでもお伝えしたが,ストーリー性の高い連続クエストや,モンスターを討伐してクエストアイテムを集めるタイプのものなど,複数用意されていた。太古の島をメイン狩り場にしたいという高レベルプレイヤーキャラクターならば,一通り受けておくといいだろう。



スペクトラルマスターの新しい召喚獣,スペクトラル ロード。こいつがいれば太古の島も楽勝だろうと考えていたのだが……。モンスターの強さは,こちらの予想をはるかに超えていた
 上陸地点からすぐに向かえる狩り場としては,洞窟を抜けた先にある「失われた巣」と,坂を越えた先に広がる「太古の平野」。前者にはヴェロキラプトル,後者にはデイノニクス,ワイルドストライダー,パキケファロサウルスなど,ビースト/未知の生物属性の恐竜型モンスターが多数棲息していた。また太古の平野には,エルクロッキーというビースト系のモンスターも確認できた。
 ちなみに,今回の太古の島探索にはレベル80のスペクトラルマスター(ダークエルフの召喚職)を使用したのだが,遭遇したモンスターは,いずれも黄色〜ピンクの強さ。しかもほとんどのモンスターがアクティブ(プレイヤーキャラクターが近づくと反応し,攻撃をしかけてくる)で,一対一で戦った場合でも,倒すまでに数分を要するほどのタフさを備えていた。これまでのリネージュIIでは,消耗品を惜しまなければ大抵の通常モンスターをソロ狩りできていたが,正直,太古の島でのソロ狩りは,あまり現実的ではないかもしれない(倒せなくはないのだが,収支のバランスを考えると……)。
 ともあれ,高レベルプレイヤーキャラクターにとっては,非常にエキサイティングな狩り場であることは間違いない。クエストのうまみ,フルパーティで狩りをしたときの効率,モンスターからのドロップ品などについては,3月27日以降,実際にプレイして確認してみてほしい。
 なお太古の島では,ソウルストーンのステップ11/12を作ることができるらしい。高ステップのソウルストーンが量産されていく可能性が高いので,ゲーム内経済に与える影響についても,注目しておきたいところだ。

最強クラスのアクティブモンスターが多く生息する太古の島。狩り場としては高レベルプレイヤーキャラクター限定になるだろうが,一度は観光してみたいものだ


■アイテムの個性化が図れるアイテム精錬
■唯一無二の“神器”を目指せ!

 続いて体験したのは,リネージュIIの新たな武器強化システムである「アイテム精錬」。これまでの同作には,武器強化スクロールを用いたエンチャント(オーバーエンチャント)と,ソウルストーンを用いた特殊能力の付与が,武器を強化する仕様として用意されていた。インタールードで実装されるアイテム精錬は,リネージュII第三の武器強化システムである。
 アイテム精錬については,4Gamerの「こちら」で紹介しているが,ここであらためて,その概要を説明しておこう。

 アイテム精錬は,CグレードからSグレードまでの武器に適用される,新たな武器強化システムだ。対象武器は,いわゆる初期村やグルーディン村を除く,鍛冶屋NPCを通じて精錬できる。
 必要なものは,対象武器,ジェムストーン,生命の石となっており,ジェムストーンについては,C/Bグレードの武器なら「ジェムストーン:Dグレード」,A/Sグレードの武器なら「ジェムストーン:Cグレード」を,20個前後用意すればいい。
 生命の石は,モンスター討伐時に低確率で入手可能で,レイドモンスターやボスモンスターの討伐時には,より高い確率で入手できるそうだ。ちなみに生命の石には,「生命の石」「中級 生命の石」「上級 生命の石」「最上級 生命の石」という4カテゴリーが存在し,使用可能レベルが,レベル46からレベル76まで,複数段階用意されている。
 なお,精錬で付与されるオプションは,生命の石や武器のグレードによって変化し,パッシブスキル「エキスパーティーズ」のレベルより上位グレードの精錬アイテムを装備した場合,オプション効果は適用されない。また精錬アイテムは,トレード/販売/ドロップ/貨物を通じた移動ができず,個人倉庫への保管のみ可能となっている。まさに,「自分だけの武器」を作るシステムと言えるだろう。
 ちなみに,鍛冶屋NPCを通じて精錬を解除することも可能だ。解除料金は武器のグレードによって(同グレード内の上位/下位によっても)異なるが,Sグレード武器に関しては,48万アデナとなっていた。気に入らないオプションが付いてしまった場合や,ほかのキャラクターに武器を渡したいときなどには,精錬の解除を利用すればいい。



アイテムスキルが付与されれば,本来それを習得できない職業でも,スキルが使用可能になる。機能限定版のスキルではあるが,活用できる場面は多そうだ
 アイテム精錬をすると,武器には下記のようなオプションが,2,3種類ランダムで付与される。

■オプションの種類
1)基本能力(STR,CON,INT,MEN)の上昇
2)戦闘値(攻撃力,防御力,魔力,命中率,回避率など)の上昇
3)スキル (アクティブ,パッシブ, 発動スキル)の追加

 実際にアイテム精錬を数十回ほど試行してみたところ,最大HP/MP/CPが向上したり,HP/MP/CP回復率が高まったりするオプションが付くことが,最も多かった。オプションの付与数はほぼ3種類だったが,希に2種類しか付かないこともあった。
 また,オプションとしてスキルが付与されることがあり,クリティカル発生時にショック効果/攻撃速度低下効果を発生させるものや,命中率を一定時間向上させたり,瞬間的に対象を麻痺/毒状態に陥らせたりするアクティブスキルなどが確認できた。その効果は,限られたテストプレイ時間の中では確かめられなかったが,ゲームバランスを著しく損なうほどの効果は,さすがになさそうである。
 参考までに,命中率を高めるアクティブスキルについて紹介しておこう。これは,消費MP82のガイダンスLv10(命中率が108から112にUp)で,効果時間はおよそ2分。ただし,再使用までのディレイが4,5分ほどだった。状況によってはかなり有益なオプションと言えそうだが,だれもが欲しがるオプションかと問われると,そうとも言い切れないかもしれない。
 ともあれ,精錬を通じて付与されるオプションはランダムとなっている。オプションの組み合わせパターンは極めて豊富だし,より効果が高い(と設定されている)オプションほど,付与される確率が低くなる仕様なので,自分の望む最適な組み合わせが得られることは,そうそうないだろう。非常に挑戦しがいのある武器強化システムである。
 生命の石のドロップ率がどれほど低いのか。またその相場はいくらくらいになるのかについては,実際にインタールードが実装されてみないと,なんとも言えない。今は,下の画面写真を見て,あれこれ妄想を楽しんでほしい。



■魔剣ザリチェに匹敵する呪われた剣
■血剣アカマナフとは?

エヌ・シー・ジャパンの広報さんの協力を得て,ザリチェ対アカマナフの対決を試してみた。いずれかの使い手が倒されて魔剣がドロップした場合,生き残った魔剣の使い手がそれを入手すると,装備している魔剣の強さが1段階上昇した。呪われた武器の所在はマップで確認できるので,インタールード実装後,魔剣対決のチャンスがあったら,ぜひ挑戦してみよう
 本日3月9日,リネージュII公式サイト内の特設ページで公開された「血剣」についても,テストサーバー上の事前プレイで,少しだけ確認できた。
 両手剣であるザリチェとは違い,いわゆる二刀流武器のアカマナフだが,基本ルールはザリチェのそれと同様のようだ。またインタールードでは,ザリチェ/アカマナフを装備すると,「ボイド フロー」という遠距離打撃スキルと,「ボイド バースト」という範囲攻撃スキルが使用可能になる。
 魔剣スキルの威力はもちろん,武器そのもののスペックも相変わらず高い。ザリチェ/アカマナフさえ装備できれば,あれだけタフだった太古の島のモンスターも,比較的ラクに倒せてしまったほどだ。
 アカマナフ,および呪われた剣の詳細については,特設ページ内の「血剣」カテゴリ,あるいは「こちら」の記事で確認してほしい。なかなか狙って入手できるものではないが,偶然呪われた剣を手に入れてしまったときに慌てないためにも,プレイヤーならば基礎知識を押さえておいたほうがいいだろう。(大路政志)


リネージュII 〜The Chaotic Throne〜
■開発元:NCsoft
■発売元:エヌ・シー・ジャパン
■発売日:2004/06/25
■価格:3000円/30日(税込)〜
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.03/20070309182846detail.html