アメリカ時間の3月19日，大手パブリッシャであるTake-Two Interactiveが，会社売却の可能性を示唆するアナウンスを行った。これは，3月23日に予定されていた年次株主総会を29日に延期するという発表の中で述べられたものだ。
延期の理由として挙げられているのは，株主グループが呈示している提案を検討し，取り得る代替案を考慮する時間を得るため。その中に「会社の売却」が含まれているのだ。
3月1日に発表された2006年の会計報告によると，Take-Twoは約2億ドル（約236億円）の損失を計上しており，投資家を中心とする株主グループは，CEOのPaul Eibeler氏をはじめとする経営陣の刷新を要求していた。長期間にわたる両者の確執は泥沼状態だったらしい。
Grand Theft AutoシリーズのデベロッパであるRockstar Gamesを傘下に収めるTake-Twoは，期待の新作「Grand Theft Auto 4」を2007年秋に発売する予定となっている。現在，公式サイトでは，最新トレーラーの発表に向けてのカウントダウンが進んでいるが，もしかするとGTA4を発売するのは，Take-Two Interactiveではないかもしれない。（松本隆一）
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