ニュース
E3の後継イベント「E for All Expo」にNintendoが参加
2007/03/30 17:10
 2007年から,規模が10分の1程度に縮小されるElectronic Entertainment Expo(E3)。それを主催するESA(Entertainment Software Association)の会長が,3月いっぱいで辞任することが発表されるなど混乱が続いている。そして,この決定で困っているのが,CDV SoftwareやCodemasters,Bethesda Softworks,NCsoftといったESAに所属しないパブリッシャ達だ。新生「E3 Business & Media Summit」では,彼らは実質的に締め出される格好になり,新作ソフトをファンに紹介する“見せ場”が失われることになったからである。

 そこで,その後釜として手を挙げたのがMacworld Conference &
Expoなどを運営しているIDG World EXPO。E3と同じロサンゼルスコンベンションセンターで,新たなゲームショウとして「E for All Expo」を,2007年10月18日から21日に開催することになったというのは,以前お伝えした通り。
 E for All Expoについての情報はあまり表に出てきていないが,昨日(3月29日)にNintendo of Americaが参加することがIDG World EXPOから正式に発表され,大きく盛り上がりそうな気配を帯びてきた。
 また,これまでE3のディレクターを務めてきたMary Dolaher(メアリー・ドラハー)氏がIDG World EXPOに移籍して指揮をとることになっているうえに,ESAからの推薦も受けている。コンパニオンが氾濫したE3よりは健全な,家族を対象にしたイベントという方向性を打ち出しており,ゲームのトーナメントが行われたり,直販ブースなどが設置されたりする予定だ。
 具体的に参加の意向を示しているメーカーの詳細は公表されていないものの,ESAのメンバーでない団体には有益なはずであり,アメリカのゲームファンが直接新作ソフトを試す良い機会になるだろう。

 E for All Expoは,東京ゲームショウなどと同じように一般消費者がターゲットのイベント。アメリカで一般人が参加できる大規模なゲームイベントが開催されるのは初めてとなる。現在のところ,一般の入場料は,100ドル(約1万2000円)になると伝えられているが,これが4日間なのか1日だけに有効なのかは不明だ(どちらにしても高いが)。
 東京ゲームショウ(9月20日〜23日)の約1か月後ということもあり,E for All Expoで,どれだけの新情報が発表されるのかは未知数。だが,Sony Computer Entertainmentの参加もウワサされており,クリスマス商戦に向けたファンへのアピールの場として活用されることになりそうだ。(ライター:奥谷海人)


【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.03/20070330171057detail.html