チェコのCenega Publishingは現地時間4月2日,ポーランドのThe Farm 51が開発中のホラーFPS,「NecroVisioN」のパブリッシングを行うと発表した。以前お伝えしたとおり,The Farm 51は「Medal of Honor: Allide Assault」や「Painkiller」などの制作に携わったスタッフが2006年2月に設立したばかりの新しいデベロッパ。このNecroVisioNのほか,詳細はまだアナウンスされていないがニンテンドーDS用の新タイトル2本を制作中している。
NecroVisioNは,第一次世界大戦を背景にしたFPSだ。舞台が第一次世界大戦というだけでもFPSとしては珍しいが,画面写真などからも分かるように,テーマはホラー。 物語は1916年,志願兵としてイギリス軍に参加した一人のアメリカ人青年を主人公として進んでいく。ドイツ軍との戦闘を続けていくうちに,彼はこの大戦争の背後に邪悪な存在を感じるようになり,やがてヴァンパイアや悪魔が跋扈する地下勢力と対峙することになるのだ。リアルに描かれた戦場から,おどろおどろしい地獄までとロケーションは豊富で,さらに第一次世界大戦で使用された武器だけでなく,ヴァンパイアのテクノロジーによって作られたものや,凶悪なアーティファクトなど,各種の兵器が登場してくるという。 戦争とホラーが合体したFPSといえば,id Softwareの「Return to Castle Wolfenstein」(2001年)が思い出されるが,同作のファン(筆者含む)にはかなり期待できるタイトルと言えるだろう。もっとも,以前は「2007年発売」とアナウンスされていたが,今回発表では2008年に修正されており,案じたとおりというかなんというか……。 公式サイトはまだ作られていないようだが,Cenega Publishingの「こちら」にティザーページがあるので,興味のある人はぜひどうぞ。(松本隆一)
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