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「女神転生IMAGINE」,正式サービス開始に伴う大規模アップデートの詳細
2007/04/05 20:56
 4月4日に正式サービスが開始された「女神転生IMAGINE」。正式サービスに伴うアップデート内容については,3月27日に行われた記者発表会で発表されたが,詳細までは触れられておらず,語られなかった要素もあった。そこで,実際にプレイして確認した部分を含め,具体的にどのようなアップデートが行われたかを紹介しよう。

■新悪魔が19体,亜種を含めると全61体追加

フェニックス
 正式サービス時のアップデートで,新悪魔が(記者発表会時は20体だったが実際は)19体,悪魔の“亜種”が42体,計61体の悪魔が追加された。ここでは,新しく実装された「ガネーシャ」「オベロン」「ティターニア」など19体の悪魔の画像を掲載しておく。新登場となった悪魔をパートナーにできるよう,悪魔合体(や交渉)に励もう。

ティターニアガネーシャフレイア
ターラカインキュバスオベロン
ケツアルカトルフォルネウスシキガミ
アラハバキラフィンスカルシャドウ
スペクターデカラビアレギオン
モムノフピシャーチャヨモツシコメ


■新しいエピソード「Act.3」「Act.4」を実装

 2月26日に実装されたエピソード(クエスト)であるAct.1「仲魔」,Act.2「予兆」に続き,Act.3「襲撃」,Act.4「アズラ」が実装され,本作のストーリーが本格的に進行していくことになる。
 その内容は実際にプレイして確認してほしいが,Act.3ではプレイヤーキャラクターのレベルが10以上,かつ3人以上のパーティを組んでいることが条件となる点に気をつけてほしい。エピソードはAct.1から順にクリアしていく形式となる。まだエピソードをプレイしていないという人は,第三ホームのスネークマンのところまで戻ってみよう。
 ちなみに,Act.1/2については,週刊連載記事「悪魔が来たりてコンゴトモヨロシク」第2回で紹介しているので,興味を持った人はこちらも目を通してみてほしい。

■有料で利用可能な「仲魔倉庫」「レンタルアイテム倉庫」

 悪魔が重要なファクターである本作において,「仲魔倉庫」の実装は重要なポイントだろう(あまり大きく告知されてないが)。
 今までは,契約して仲間になった悪魔(仲魔)をCOMPにしか収納できず,最大6体の仲魔しか契約できなかった。しかし,仲魔倉庫に最大50体まで預けられるようになった。
 これは有効期間限定の課金アイテムとなっており,各地にいるターミナルガールに話しかけ,30日/60日/90日の有料チケットを購入すると利用できるようになる(価格は60/120/180 CP,1CP=10円)。
 なおケイブによれば,チケットの有効期限内でないと仲魔を仲魔倉庫に入れられないが,期限が切れても“仲魔を取り出す”ことは可能とのことだ。
 また,同様にターミナルでは「アイテム倉庫」を拡張する「レンタルアイテム倉庫」の利用も可能となった。仲魔倉庫同様,30日/60日/90日の有料チケットが用意されており,価格は40/80/120 CPとなる。

■プライベートダンジョン追加&新エリア

 パーティを組んだメンバーのみでプレイできる少人数向けのプライベートダンジョンでは,「スギナミ魔階坑道(銀)」と「旧イチガヤ駐屯地(銀)」の2種類が追加された。
 スギナミ魔階坑道(銀)は,オープンβテスト時でもプレートは購入できたが,実装はされていなかった。「交渉」がキーワードとされる上級者向けのダンジョンだ。“饒舌な多弁家”異形のジャックフロストやブラックウーズなど,敵悪魔はかなり強敵で,ソロプレイならレベル30以上はほしいところだ。攻略するさいは,パーティを組むことをお勧めする。
 また,旧イチガヤ駐屯地(銀)も上級者向けのダンジョンとなっており,こちらはパーティを組んでいないと挑戦できないという特徴がある。



■レベル上限が45から60に,エキスパートでは新スキル35種類を実装

 3月27日の記者発表会では,レベルキャップが45から50まで緩和されると発表されたが,実際には60までレベルを上げられるようになっている。オープンβテストでレベル上限まで達してしまった人も,プレイに力が入るのではないだろうか。
 オープンβテスト時は,未実装のスキルも多かったエキスパートシステムだが,正式サービス開始とともに,戦闘系のエキスパート12個において,スキルが合計35種類追加されている。クラスも5まで上昇するようになった。上位だけでなく下位クラス/ランクにもスキルが追加されているので,テスト参加者は,「PC」メニューの「エキスパート」で,自分のキャラクターが新しいスキルが覚えられるようになっているかどうか確認しておくといいだろう。



■一定レベル以上になるとスネークマンからご褒美が

 オープンβテスト時は,チュートリアルの「バーチャルバトル」と,エピソードでしか出番のなかったスネークマンだが,キャラクターのレベルが一定以上に達すると,彼からご褒美がもらえるようになった。詳細は以下のとおり。

### 以下,公式サイトより ###

バーチャルバトル完了時…「勇敢なガルム」(悪魔)
 スネークマンがみっちり育てた相棒。

レベル20…「S-COMP」(装備品)
 スネークマンが、ある車椅子に乗った男から譲り受けたCOMP。

レベル30…「未熟なケルベロス」(悪魔)
 力を認めたものにしか従わない地獄の番犬。


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 バーチャルバトルを完了したときにもらえる,レベル10の仲魔「妖獣ガルム」は,ゲームを始めたばかりのプレイヤーにとって心強い味方となってくれるだろう。ちなみに,バーチャルバトルを完了していれば,ゲームをだいぶ進めてしまった人でも,これらのご褒美を受け取れる。スネークマンのところに行き,「近況を報告」してみよう。



■悪魔カードイベントはしばらく継続

 悪魔カードを集めて特定のNPCに渡すと,レアアイテムと交換してもらえる悪魔カードイベントは,正式サービス後も継続して実施される(もともと終了日は未定だったが)。ケイブによれば,終了日は未定だが,しばらくは続けていく予定とのことなので,カード集めに奔走している人も安心してほしい。

■アンチモノポリーデメリットを一時停止,山羊屋は規模縮小(予定)

 フィールド上で同じ場所にとどまって戦闘を続けると,敵悪魔を倒したときに得られる経験値が減る「アンチモノポリーデメリット」が,オープンβテスト時には実装されていた。
 しかし,公式サイトによれば,「内容を見直し、さらに改良を図るため、正式サービス開始に伴い機能を一旦停止します。」とのことで,アンチモノポリーデメリットは停止されている。今後しばらくはフィールドでの経験値稼ぎも重要になってくるだろう。
 また,山羊屋に行って「店長からのお知らせ」で話を聞くと,近々山羊屋で「売る」「修理する」ができなくなるという。つまり武器/防具の修理は,町でしかできなくなるわけだ。
 レベルを上げるためにプライベートダンジョンにこもりっきりという方法が取れなくなるため,今後は武器/防具を多めに持って行くなど,対処を考える必要がありそうだ。

■各所にNPCが登場。サブクエストも実装されるかも?

 オープンβテストでプレイしていた人なら分かると思うが,各地にNPCが複数追加されている。例えば第三ホームなら,「ナカノに住んでいた男」「捨てられた女」などである。数人のNPCに話しかけた限り,クエスト発生などはなかったが,会話内容が意味深なNPCもいた(下の画面写真参照)。推測だが,今後サブクエストの起点となるNPCなのかもしれない。



■新アイテムは課金アイテムを含め合計116種類を追加

 アイテムでは,マッカで購入できるもの36種類,CPで購入する課金アイテム80種類の合計116種類が追加された。その内訳は,武器や防具から,回復/補助/便利アイテムといった消耗品まで,ほぼすべてのジャンルをカバーしている。
 武器や防具の課金アイテムは,突出してステータスに優れるというほどではなく,マッカで購入できるアイテムのいいとこ取り,といった感じのものが多い。例えば武器なら,近接/魔法/補助の数値が,それぞれマッカで購入できるアイテムの最高値と同程度,といった感じで,ゲームバランスが崩れるとか,課金アイテムを買ったプレイヤーが断然有利になる,というほどではない。それよりも,キャラクターの外見の差別化の意味合いのほうが強いのかもしれない。
 なお,武器や防具については,すべてのアイテムを「試着」可能になり,見た目がどう変わるかを購入前に確認できるようになった。コーディネートにこだわる人にとっては,ありがたい機能の実装といえるだろう。

 消耗品の有料アイテムは,移動速度が上昇するものや獲得経験値が上昇するもの,ダメージ量を軽減するものなど,いわゆる「ブースト系」が多い。そのほか,エキスパートランクを下げたり,ステータスポイントを再割り振りできたりするアイテムもある。
 ちなみに,「スギナミ魔階坑道」などのダンジョンでボス部屋をクリアしたとき,課金アイテムと同様の効果を持つアイテムが出現する(ブースト率は課金アイテムより低い)。課金アイテムは欲しいけど予算がちょっと……という人は,ダンジョンクリアにチャレンジすると,無料で手に入れられる,かもしれない。



■1アカウントで最大20人のキャラクターを作成可能に

 オープンβテスト時,キャラクター選択画面ではキャラクター名の脇に「1/20」と表示されていた。1アカウントで最大20人のキャラクターを管理できることが推測できたが,実際には1キャラクターのみしか作成できなかった。正式サービス開始後は,有料チケット(50 CP)を購入することで,2人め以降のキャラクターを作成できるようになった。

 そのほか,フィールド内の細かい地名が表示される(シブヤであれば「ハチ公前」「199前」など)など,細かいながらも本作の世界をより楽しめる変更も加えられている。
 以上,ざっとではあるがアップデートの内容を紹介した。正式サービスが始まり,その世界がより深みを増した女神転生IMAGINEだが,今後の展開にも期待したい。(oNo)


女神転生IMAGINE
■開発元:ケイブ(アトラスと共同開発)
■発売元:ケイブ
■発売日:2007/04/04
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」
女神転生IMAGINE プレミアムパッケージ
■開発元:ケイブ(アトラスと共同開発)
■発売元:ケイブ
■発売日:2007/03/30
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2007.04/20070405205601detail.html