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「グラナド・エスパダ」,GE2.1先行体験レポート
2007/04/17 16:37
新コスチューム「スクールルック」
 来たる4月24日,MMORPG「グラナド・エスパダ」「GE2.1」にアップデートされる。GE2.1では,本タイトルの企画当初から構想されていた「選挙システム」および「キャラクタートレードシステム」が,オープンβテストの開始から1年の時を経てついに導入される。ようやく開発スタッフやプレイヤーが思い描く,本来の姿が見えてきたといったところだろうか。
 さて,GE2.1は本サーバーへの実装に先駆けて,本日4月17日よりオープンテストサーバーにて公開されている。4Gamerでは,さらにそれよりも一足早くGE2.1の内容を体験する機会を得たので,さっそくレポートしよう。なお当日に体験できたのは,中級レベル向けの新レイドボスモンスター「デカラビア」,ジャケン収容所を舞台とする一連の新クエスト,および「ブルロンコスチューム」「コスチューム回収箱」だ。肝心の選挙およびキャラクタートレードに関しては,残念ながらオープンテストサーバーまたは本サーバーへの実装を待つ結果となってしまったことを,最初にお断りしておこう。

※テストサーバーでのプレイ内容のため,内容については変更される可能性があります

■レベル80前後のキャラクターを対象にした
■新レイドボス「デカラビア」


 新レイドボスモンスターの「デカラビア」が出現するのは,各種のスケルトン型モンスターがひしめく旧コインブラ港である。デカラビアの姿もスケルトンだが,一般的なスケルトンの倍近いサイズを誇るため,まず見間違うことはないだろう。デカラビアは,とくに召喚アイテムや鍵などを必要としておらず,一定時間でリポップするタイプのようだ。
 面白いのは,デカラビアよりレベルが11以上高いキャラクターが攻撃すると,「デカラビアの呪い」が発動する点。この呪いはHPをはじめ,キャラクターの能力が大幅に減少してしまうというもので,エリア移動やログアウト,あるいはバラックに戻るまで解くことができない。

左:通常のスケルトンの倍近いサイズのデカラビア。各種スケルトンを召喚するだけでなく,自らも範囲魔法を駆使してくる
右:デカラビアの呪い発動。高レベルキャラがいると,MCC内のキャラはすべて影響を受けてしまう


 また呪いは,攻撃を仕掛けた当該キャラだけでなく,たとえ本来は対象とならないレベルのキャラクターであっても,同じMCCのメンバーならば同様の効果を及ぼすとのことである。呪いにかからないレベルのキャラクターのみで構成されたMCCは,この呪いにかからないため,高レベルキャラクターによる独占および乱獲の抑制と,適正対象レベルのキャラクターを育てているプレイヤーのモチベーション向上に貢献するだろう。
 なお,デカラビア自体はレベル75に設定されているため,攻略できるのはレベル85のキャラクターまでということになる。しかし,上限に近いキャラクターが多い場合にはドロップアイテムの内容に影響を及ぼすとのことなので,レベル70中盤〜80程度で攻略するのが最も適当となるようだ。

デカラビアの呪いにより,攻撃/防御等級0,各抵抗力−50,HPと移動速度低下,アイテム/スキル使用不可と極めて厳しいペナルティを受け,あっさり死亡したベテランキャラクター。呪いを受ける前の状態,およびレベル84のキャラクターとのHPの差に注目


■NPCグレイスの過去と新大陸開拓に隠された陰謀が
■一部明らかになる新クエスト


 本タイトルでは,アデリーナやグラシエルロといった特定のNPCをモチーフにしたクエストが好評だが,GE2.1では人気NPCグレイスの過去にまつわる,新たな連携クエストが実装される。主な舞台となるのは,ジャケン収容所の1階にあたる「モルグス」で,対象レベルは80以上。さらにクエスト「幻術師シャルリン」をクリアしていることが必要条件となる。
 詳しい内容はネタバレとなってしまうため,実際にプレイしてからのお楽しみだが,グレイスのブリスティア陸軍将校時代のエピソードが一部明らかにされており,ファンには見逃せないものとなっている。また,これまでのストーリーで見え隠れしていた新大陸開拓の陰にある陰謀の存在が,より具体的なものになっていくため,GEの世界観をより深く知るためには必見のクエストといえるだろう。

連携クエストの序盤は,NPCに指示されるままジャケン収容所モルグスなどでアイテム収集
後半は「謎の男」との何度かの対決と会話のあと,畳み掛けるようにストーリーが展開する


■凶悪な外見の「ブルロンコスチューム」

ブルロン専用コスチューム装着の図。頭上の髑髏と相まって,かなりワルそうに見える
 当初から要望の多かったコスチュームの種類が,最近充実しつつある本タイトルだが,GE2.1ではついに「ブルロン」専用のコスチュームが登場する。ブルロンは,ほかのプレイヤーキャラクターを「攻撃」したとき,すなわちPKした場合に陥る赤ネーム(犯罪者)状態のことで,どれもなかなか凶悪な外見となっている。
 これらのコスチュームは,いずれもブルロン専用エリア「ロストルドス」にいる,NPC名射手ジョニーからのクエストを通じて入手可能となるが,その内容は各コスチューム製作に必要なアイテムを集めるという簡単なもの。また,ブルロン時に一度装備してしまえば,通常状態に戻っても装備を解除するまでその姿のままでいられる。そのため,外見で他人と違った個性を求める人や,ゲーム内のアイテムをすべてコレクションしたいという人が,コスチュームを入手する間だけ一時ブルロン化するというブームが起こるかも?

左上:「名のない者の碑石」,ブルロンレベル1以上で装備可能
中央上:「血に染まった棺」,ブルロンレベル2以上で装備可能
右上:「死の十字架」,ブルロンレベル3以上で装備可能
左下:「恨みに囚われた悪霊」,ブルロンレベル4以上で装備可能。静止画だと分かりにくいが,半透明の人型がうごめいている
中央下:「運命の車輪」,ブルロンレベル5以上で装備可能
右下:オマケ。選挙に当選したプレイヤーのみに手渡される王党派代表専用コスチューム「平和の盾」。ブルロン状態でも装備可能


■不用品を還元する「コスチューム回収箱」

 一方の「コスチューム回収箱」は,不要となったコスチュームを消費性有料アイテムに還元するというもの。筆者が2回試したときは,それぞれ「コインブラ帰還書」と「プログレッシヴヘルスフィラー」に還元された。なお,コスチューム回収箱で回収できるのは胴体コスチュームと背中コスチュームのみだ。

 今回体験できたアップデート内容は,高レベルキャラクターを排除する新レイドボス実装,およびクエストにより次第に明らかになるストーリーの真相,そして新コスチュームの入手方法など,いずれの趣向も新規/既存を問わず,プレイヤーのモチベーションを保つような意欲的な内容で,今後のアップデートも期待が持てるといえるだろう。

リボルドウェの象徴,アンドレ先生宅の前に設置された回収箱。コスチュームをドラッグ&ドロップすると,消耗性アイテムに還元される。とくにエフェクトがあったりするわけではなく,あっさりメッセージが出るだけなので最初びっくりするかも


 また,今回は体験できなかった選挙システムについてだが,冒頭に書いた通り,GEはオープンβテスト開始から1年,正式サービス開始後の基本プレイ無料化から4か月が経過している。各党が切磋琢磨する期間をすでに終えて,ワールド(サーバー)によっては有力党によるコロニーやレイドボスの独占/寡占が見られるようになって久しい。先日のワールド統合により若干変動があったとはいうものの,選挙システム実装については,いささか遅きに失したのではないかというのが筆者個人の思うところである。とはいえ,今後何が起こるか分からないというのも,また事実。実際にオープンテストサーバーおよび本サーバーでの動向を見るまでは,結論はお預けにしておきたい。(ライター:新大陸秩序)


グラナド・エスパダ
■開発元:IMC Games
■発売元:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■発売日:2006/07/21
■価格:基本プレイ料金無料,アイテム課金
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.04/20070417163739detail.html