対戦格闘「MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B」PC版が7月下旬に登場
アーケードでリリースされた2Dタイプの対戦型格闘ゲーム「MELTY BLOOD Act Cadenza」(メルティブラッド アクトカデンツァ)。この最新版「MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B」が,PCへ移植されることになった。Windows 2000/XP/Vistaに対応し,7月下旬発売予定。パッケージは,初回限定版(税込み8190円)と通常版(税込み6090円)の二種類が用意される予定となっている。
本作のオリジナル版に当たる「MELTY BLOOD」は,そもそもノベルタイプの同人ソフト「月姫」のキャラクターを用いた格闘ゲームとして,月姫を制作したTYPE-MOONと,アクションゲームの作り込みなどに定評のあった渡辺製作所,二つの同人サークルによる合作として2002年に頒布されたPC用タイトルだ。その後,PC版でシナリオが追加されたりゲームバランスが修正されたりし,2005年にはエコールソフトウェアによって「MELTY BLOOD Act Cadenza」としてアーケードへ移植され,さらにはバランス調整が行われたうえでプレイステーション2にも移植されるという,長い歴史のあるゲームなのである。
今回発売となるタイトルの位置づけとしては,アーケードやプレイステーション2でリリースされたMELTY BLOOD Act Cadenzaの最新版(Ver.B)という理解で正しいが,古くからのファンのなかには,MELTY BLOODが5年振りにPCに戻ってきたと感慨にふける人もいるのではないだろうか。 バージョン表記は「Ver.B」のままだが,エコールソフトウェアによれば,ゲームは2007年4月時点におけるアーケード版の最新版,いわゆる「Ver.B2」にアップデートされたものになるとのことだ。一般的な対戦型格闘ゲームでいうところの“パワーゲージ”に当たる,「マジックサーキット」を用いた超必殺技「アークドライブ」や,ダメージを無効化する特殊行動「シールド」など,多彩なシステムを駆使しての,スピーディな攻防が本作の最大の魅力となる。 PC版では,「Ver.B」から使用可能となった「白レン」に,隠しキャラだった「ネコアルク」を加えた総勢22名のキャラクターが登場する。ゲームモードは,「アーケードモード」「VSモード」のほかに,体力の続く限りCPU勝ち抜き戦を行う「サバイバルモード」や,CPUの挙動を自由に設定できる「トレーニングモード」など,必要十分。さらに,対戦プレイの記録や,コンボの研究などに便利な「リプレイレコーディング機能」も用意される予定だ。
家庭用ゲーム機や,アーケードでは人気ジャンルの一つである対戦型格闘ゲームだが,PCで遊べるものはあまり多くないのが実情だ。アーケードで現役稼働中の人気タイトルが,いち早くPCで遊べるようになるのは,格闘ゲームファンにとって喜ばしいところだろう。 MELTY BLOOD Act Cadenzaは,月姫のキャラクターを用いた格闘ゲームだが,キャラクターを理解するのに,必ずしも月姫本編をプレイしておく必要はない。久しぶりのPC向け格闘ゲームの新作となる本作の発売を,いまから心待ちにしておこう。(ginger)
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