「ドラゴンボールオンライン」,韓国でのパブリッシャはCJ Internetに決定
●左:バンダイコリア社長 江本義昭氏 ●右:CJ Internet CEO Youngjong Jung氏
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バンダイコリアは,MMORPG「ドラゴンボールオンライン」(以下,DBO)のパブリッシング契約を,韓国No.1のゲームポータル「Netmarble」の運営元として有名なCJ Internetと締結したことを明らかにした。
2007年3月20日にバンダイナムコゲームスが発表し,4Gamerの読者のみならず,日本全国……いや世界中のドラゴンボールファンを驚かせた本作は,原作者の鳥山 明氏による全面監修のもと,東京とソウルに拠点を置くNTLが企画/開発を担当している。 韓国では2007年夏にβテストが行われ,日本でのサービス開始は,2008年の予定。と,ここまでは前回の記事でお伝えしたとおりである。 ただし,この時点では実際のゲームの運営をどこが担当するのかは未定とされていた。それが今回,韓国に限っての話ではあるが,バンダイコリアとCJ Internetとの契約締結が発表されたわけである。CJ Internetは今後,DBOのマーケティングや運営を含む,ゲームサービス全般について活動していくとのことだ。 4Gamerでは,2006年11月にCJ InternetのYoungjong Jung CEOへインタビューを行っているのだが,この中で「アメリカで有名なコンテンツと,日本の有名なコンテンツをオンラインゲーム化することを,もうすぐ発表する予定です」という言葉があった。今にして思えば,DBOのことだったのかもしれない。
なお,本作についてYoungjong Jung CEOは,「ドラゴンボールの新たな伝説が,オンラインゲームで始まります。原作ファンの期待に応えられるよう,最大限の努力をしていきます。そして2007年下半期には,ドラゴンボールオンライン旋風を巻き起こしてみせます」と力強く語っている。 一方,バンダイコリアの江本義昭社長は,「『SDガンダム カプセルファイター オンライン』に続いてドラゴンボールオンラインについても,韓国で最も有力なパートナーと手を結べることを嬉しく思います。本作をきっかけに,韓国がオンラインゲームの宗主国としての地位を,再び世界に示すことになるでしょう」とコメント。 ドラゴンボール自体,日本で生まれたコンテンツなわけだが……,つまるところCJ Intenetの実績や手腕に対し,全幅の信頼を置いているということなのだろう。きっと。 ちなみに今回の契約締結発表について,韓国市場はおおむね好意的に受け止めているようだ。というのも,CJ InternetがSDガンダム カプセルファイター オンラインの例も含め,日本生まれのコンテンツに強い企業というイメージが定着しているからだそうである。
なお今回,気になるゲーム内容の一部も明らかになっている。 本作の舞台は,原作の250年後の世界である。ここでクエストなどを通じて経験値稼ぎやレベルアップをしたり,ドラゴンボールを集めて願い事を叶えたりできるという。 アニメの雰囲気を残すべく,グラフィックスにトゥーン・シェーディングが採用された本作。キャラクターの動きについても,アニメ同様の迫力あるアクションを楽しめるほか,必殺技の数々も,まるでアニメの主人公になったかのような錯覚をしてしまうほどに,忠実に再現されているらしい(早くムービーを見てみたいところだ)。 また,どういったシステムが採用されるのかは不明だが,プレイヤー同士がトーナメント形式で直接対戦できる「天下一武道会」や,タイムマシンを利用してパーティ単位で原作の名シーンを体験できる「タイムマシンクエスト」といった要素が盛り込まれるという。 このタイムマシンクエストは,原作の世界観とはつながりを持ちながらも別の世界であるDBOにおいて,原作のファンを満足させるための仕掛けなのだろう。どういったクエストが実装されるのか(ギャルのパンティはもらえるのか)は不明だが,続報が気になるところである。
さて,こうなってくると気になるのは,日本でのパブリッシャを,どこが担当することになるのか? という点。現在のところ未定のようだが,CJ Internet系列で日本版「ネットマーブル」を運営する,CJインターネットジャパンが名乗りを上げる可能性も,決して低くはなさそうだ。
ところで先日,ネット上ではXbox 360版のDBOが登場するのではないか? という噂が駆けめぐったが,開発自体未定だし,発売の予定もないそうである。(TeT)
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ドラゴンボールオンライン |
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(C)バードスタジオ/集英社 (C)DBO Project Created & Developed by NTL |
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