NVIDIAは,「GeForce 8800 Ultra」に対応したテックデモ「Human Head」のムービーをYouTubeにアップロード。それに合わせて,同社のデベロッパ向けサイトで簡単な解説を行っている。
NVIDIAのデベロッパ向けサイトに掲載されているムービーのイメージ。実際のムービーは本文中のリンク先でチェックしてほしい
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ムービーは,光源の移動によって,人の頭に落ちる影が影響を受けるというもの。すぐにピンときた読者もいると思うが,これは新しいアルゴリズムによる表面下散乱シミュレートのリアルタイムデモとのことだ。北米時間5月7日に掲載された解説文によると,複雑なスキンシェーダとHDR(High Dynamic Range)レンダリングの処理が毎秒12億ピクセル以上に対して行われているそうで,皮膚の質感はなるほど,リアリスティックな感じがする。 YouTubeなので,実際にどれくらいリアルなのかまでは分からないが,実行にはGeForce 8800 Ultraレベルのシェーダパフォーマンスとメモリ帯域幅が必要とのことのことなので,まあ,きっとスゴいのだろう。デモアプリケーション自体のリリース日程は明らかにされていないが,公開されても「GeForce 8600」クラス以下ではマトモに実行できないかもしれないため,興味のある人はムービーをじっくりご覧あれ。
ところで,解説文を掲載したNVIDIAのRoy Taylor(ロイ・テイラー)コンテントリレーション担当副社長によると,この「Human Head」は,映画「ヘルボーイ」「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」などで知られる――ゲーマー的には,映画版「DOOM」に出演していたことも押さえておきたい――俳優,Doug Jones(ダグ・ジョーンズ)氏の頭部をキャプチャしたものという。先に紹介したテックデモ「Adrianne」といい,いよいよ本格的に人間をレンダリングする方向になってきたという技術の進展とは別に,「次は誰か?」という別の楽しみ方ができるようになってきつつあって,それはそれで興味深い。(佐々山薫郁)
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