[SOE 07]「Station.com」,「Steam」のような機能も取り入れ大幅進化
Sony Online Entertainment(以下,SOE)はSOE Gamer Dayの場で,オンラインゲーム配信サービス「Station Launcher」の開発を正式発表した。すでに昨年の夏ごろから話題になることがしばしばあったが,これは現行の「Station.com」をさらに進化させたもので,ランチャーとなるプログラムから,ゲームのダウンロードやアップデートなどを一括管理するという,「Steam」のようなサービスモデルとなっている。
Station Launcherは,「EverQuest」「PlanetSide」「EverQuest II」「Star Wars Galaxies」「The Matrix Online」,そして「Vanguard: Saga of Heroes」といった,いわゆるプレミアムのMMOタイトルを含め,SOEがオファーするカジュアルゲームやカードゲームなど,すべてサポートする予定だ。もちろん,「Gods & Heroes」などの新作もStation Launcherでカバーしていくことになる。 今回行われたStation Launcherのデモでは,インストール済みのソフトが自動的に最新バージョンにアップデートされる様子などが公開された。まさにSteamの方式に近いのが分かる。
さらに,AIMやICQなどサードパーティのインスタントメッセンジャーに複数対応し,Station Launcherに登録しておくことで,Launcher上やゲーム中でもチャット仲間を管理しやすいようになる。現状では,あくまでもPCデスクトップのツールではあるが,今後はPlayStation 3やPSPなどへのサポートも十分あり得る。Microsoftの「Xbox Live Anywhere」に対する,SOEの一つの答えとしてみることができるだろう。
SOEでは,ソニーミュージックやソニー・ピクチャーズ エンターテイメントとも協力し,新曲のサンプルや映画のトレイラーなどもダウンロードできるようにしていくなど,ソニーグループのコンテンツをフルに活用していく構えだ。値段は,現行の月額21.99ドルから24.99ドルへと引き上げられそうな気配だが,全体的なサービスが向上するのは間違いなさそう。SOEタイトル以外のゲームもうまく取り込めれば,かなり面白そうなサービスとなりそうだ。(ライター:奥谷海人)
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