Creative,Sound Blaster Audigy対応「ALchemy」を10ドルで発売
「Windows Vista」環境でDirectSound 3DやEAXを有効化する「Creative ALchemy」。同ツールについて,4GamerではSound Blaster X-Fiシリーズ用に無償で公開されたバージョン「Creative ALchemy(X-Fi Edition)」のレビューを行っているが,北米時間2007年7月2日になって,Sound Blaster Audigyシリーズ対応版「Creative ALchemy(Audigy Edition)」も発表された。
当初から,「“X-Fi用”は無償,“Audigy用”は有償」と予告されていたとおり,Creative Technologyの米国法人であるCreative Labsは,9.99ドルという値を付けている。クレジットカード決済のみの対応となるようだ。原稿執筆時点の4日0:00PM時点において,日本法人のクリエイティブメディアで告知は行われていないため,今のところはCreative Labsが唯一の入手窓口になりそうである。
なお,ツール自体は日本語を含む多言語対応。発表されている限り,対応サウンドカードは以下のとおりとなる。- Sound Blaster Audigy 4
- Sound Blaster Audigy 2 ZS Platinum Pro
- Sound Blaster Audigy 2 ZS Platinum
- Sound Blaster Audigy 2 ZS Notebook
- Sound Blaster Audigy 2 ZS
- Sound Blaster Audigy 2 SE
- Sound Blaster Audigy 2 Platinum EX
- Sound Blaster Audigy 2 Platinum
- Sound Blaster Audigy 2
- Sound Blaster Audigy 2 Value
- Sound Blaster Audigy Platinum EX
- Sound Blaster Audigy Platinum
- Sound Blaster Audigy
Sound Blaster Audigyシリーズとされている製品名のすべてがリストアップされているわけはでないのが,少々気になった。もちろん「Sound Blaster Audigy 4 Pro」と「Sound Blaster Audigy 4 Digital Audio」であれば,どちらもEAX ADVANCED HD 4.0対応なので問題ない。しかし「Sound Blaster Audigy」とされる製品シリーズのなかには,下位モデルのサウンドチップを搭載し,DirectSound 3DやEAX処理の一部(あるいは全部)がソフトウェア処理になってしまうモデル――代表的なところでは「Sound Blaster Audigy Value/LS/SE」――がある。このあたりがOpenAL 1.1をフルサポートするというのは少々考えづらいが,Creative Labsによる言及はなし。同じくソフトウェア処理となる「Sound Blaster Audigy 2 SE」はリスト入りしているが,OpenALがどの程度サポートされるかの説明はなく,全体として,“売り物”にしては不親切といわざるを得まい。 なお,4Gamerでは現在,関係各所に問い合わせ中なので,何か判明したら(追記するか何かで)お知らせしたいと思う。
ところでCreative Labsのユーザーフォーラムでは,“X-Fi Edition”以外を有償としたCreative Technologyの態度へ抗議する有志によって,Sound Blaster Audigyおよび同Live!シリーズに対応したフリー版が公開される騒ぎとなっている。もちろんこれはエンドユーザーの手によるもので,Creative Technology公式でもなんでもない。
「この程度の完成度で金を取るのか」という感覚と,「なぜOSへの追加対応が有償なのか」という疑問が,騒ぎの根底にはあるようだ。Creative Technologyからユーザーに対し,十分な説明がなされなかったことが原因の一つと目されるだけに,同社の今後の対応にも注目しておく必要があるだろう。(佐々山薫郁)
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