Goldcool Gamesのブースに,同社が開発中のMMORPG「生肖伝説」が,プロモーションムービーのみという状態ながら出展されていた。そのプロモーションムービーを4GamerにUpしたので,簡単なゲーム紹介と共にお伝えする。
本作は,可愛らしい絵柄とカジュアルな雰囲気が特徴のMMORPG。タイトルにある「生肖」(中国読みでは,シェンシャオと発音するらしい)とは,十二支のことだ。本作では,キャラクター作成時に誕生月を設定することで,十二支のいずれかの属性が与えられる。となると当然,キャラクターの能力は選んだ十二支によって変化するのではないかと思われたのだが,実はキャラクターの能力と十二支はまったく関係がないらしい。キャラクターに与えられるのは,あくまで十二支それぞれに応じた“属性”だけであるとのこと。 では,具体的にどんな属性が与えられるのかを聞いたところ,「丑(うし)なら丑らしく,午(うま)なら午らしい属性」という,なぞなぞのような答えが返ってのみ。しつこく聞き直したところでは,具体的にはまだ決まっていないとのことだった。「牛らしい属性」にどんな性格付けをするのか,変に気になるところだ。
しかし,そうは言ってもゲーム内容と十二支がまったく無関係ということではない。本作では,選んだ十二支を模したペットを持つことができ,戦闘時に一緒に戦える。本作はターン制戦闘が採用されており,ムービーでもペットと一緒に戦っているシーンが収められている。また,本作には職業の概念がなく,レベルアップによって得たポイントを割り振って,自由にキャラクターを育成できるとのこと。
中国のゲームにはよくあることだが,本作もまたクエストなどのゲームプレイを通じて,中国の歴史や文化,ことわざなどを学べるようになっている。ゲーム中に登場する魔物も,「山海経」を始めとしたさまざまな伝説に由来するものだ。本作の世界観は,人,仙人,魔物,非魔非仙(妖精のようなもの)が存在する中国の伝統に基づいたもので,キャラクターはレベルが上がったときに,これら四つの中から,いずれか一つの“道”を選択することになるのだという。
もともと中国では,伝統や歴史に根付いたゲームに人気があるという下地があるうえ,こうしたゲームの開発に対しては政府からの援助がある。本作もこうした流れに則って開発されたゲームの一つだといえる。 本作は現在開発中で,中国では2007年8月末から9月頭にかけて最初のクローズドβテストが実施される予定。海外でのサービスについては交渉中で,東南アジアを中心に展開していく予定のようだ。日本でのサービスは,現時点ではまったく未定。(ginger)
■ムービーのダウンロードは「こちら」(2分48秒:WMV9) ダウンロード詳細:68.7 MB (72,122,777 バイト)
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